さて、列車が来るまでの1時間、雨の中、傘を差してひたすら待つのですが、膝から下が濡れていることもあってか、段々寒くなってきます。三脚以外の荷物を地べたに置くことができないので、その重さも段々負担になってきます。重い寒いの二重苦を味わいつつも、少しでも気を逸らそうと、せまい足場で足踏みしたりジャンプをしたりして体を温めていました。健気ですねえ。異常ですねえ。
待ちわびた列車が通過してゆきました。次の列車は40分後になりますが、更にこの場で待つのは辛いので場所を変えることにしました。旧道へ行ってみることにします。檜原へ抜けることはできないでしょうけれど、その途中、どこかで橋梁が見えるかもしれません。
全貌は叶いませんでしたが、そこそこ橋梁の見える場所がありました。
同じ場所から第二橋梁も見えます。ちょっとだけよ、ですが。現在、手前の崖付近には「歳時記橋」が架かっています。
下半身はとっくにずぶ濡れです。この先は草ボーボーが一段と深まっており前進は困難。面倒臭い。気持ち悪い。なので、宮下へ戻ることにします。途中、開通前のバイパス道路に入ってみました。立入禁止にはなっていません。
大谷川に架かる新宮下橋からですが、歩道は反対の山側にしかないので、現在この場所で撮影するのは非常に危険でしょう。
さて、この後どうしたものかとちょっと考えて、先ほど見えた第二橋梁へ行ってみることにします。雨は一向に止みません。
昭和62(1987)年6月20日