ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

69620と69622

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

f:id:railway-photo:20201221080859j:plain

昭和43(1968)年12月28日 常紋信号場

車歴は↓こちら。

69620 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

常紋信号場です。この辺りの路線はマルタと呼ばれる囚人らによって建設されましたが、労働の過酷さは悲惨を極め、ロクな食事も与えられず怪我を追ったり病気を患えば放置。結果、数百人に及ぶ犠牲者を出したと言われています。しかし、犠牲者たちはキチンと埋葬されることもなく、適当に掘った穴に埋められたりトンネルの壁に埋め込まれたりしました。そうした無念の思いが成仏できずに付近を彷徨っているのか、「出る」という噂が絶えません。そうしたいわくつきの場所であっても、峠に挑む蒸機の懸命な姿を追うファンにとっては紛れもない聖地であり、トンネルを抜けて146キロポストを目指すファンは数多くおりました。当時は駅員が常駐し、列車の時刻を教えてくれましたし、お願いすればトンネル内の照明を点灯してくれたそうです。信号場とはいえ、何本かの列車は客扱いを行っていましたから、遠路金華や生田原から歩いてくる必要はありませんでした。

駅員が除雪をするので分岐部にはシェルターはありません。

69620は、金華までの補機運用を終えて生田原へ戻るところでしょうか。

この当時、周辺の山々は伐採されまくっていたようですが、信号場を南側から大俯瞰した写真にはまだお目にかかったことはありません。

 

f:id:railway-photo:20201221081023j:plain

昭和42(1967)年8月8日 池田機関区

車歴は↓こちら。

69622 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

ナンバープレートの数字の配列は、製作者の気遣いでしょうか。ファンとしては古いプレートのように「形式9600」と入れてくれた方がありがたいですね。

向かって右側のフロントステップは北海道仕様で、スノコ状の踏板になっています。

前端梁の下端には、向かって右側に円形状の切り欠きがあります。この切り欠きを使用した写真はなかなか出て来ません。もしかして相当昔に利用したものなのかもしれません。