ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

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昭和43(1968)年3月17日 鳥栖機関区

流石、九州機!と絶賛したくなるような美しい姿です。化粧煙突と門デフ(K-7タイプ)とLP42の組み合わせも絶妙です。足回しは磨かれ、1600mmのスポーク動輪が軽快さを強調しています。キャブ裾は切り上げられず、そのためキャブ下には点検口が設けられています。

シリンダは公式側だけ空気弁が設けられています。空気弁は蒸気室につながっているもので、絶気運転時(惰行運転時)に蒸気が供給されなくなると空気弁が自動的に開き、外気が蒸気室へ送られます。機能としてはバイパス弁と同じで、バイパス弁はシリンダおよび蒸気室内の空気を循環させてピストン運動の空気抵抗を減少させますが、空気弁には外気を取り入れ、煙室内の煙がシリンダ内に逆流し汚損させない役目もあります。(と分かったような分からないような。)ならば、空気弁を持たないハチロクなどの旧式機関車では、シリンダ内は汚れまくっていた?ん~分からん。

キャブ前の缶胴には左右に押し釦状の丸いものが4か所ずつありますが、これはボイラの缶内を洗浄する際の洗口栓で、ここから綺麗な水を流し込んで、缶内に付着した不純物を流れ落とします。蒸気機関車も人間も、空気と水なしでは生きてはいけません。

車歴は↓こちら。

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