ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 480

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和43(1968)年12月26日 森駅

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51480

ちょうど54年前の今日の撮影ということになります。今年の12月は全国的に寒波に見舞われ、普通なら積雪を見ない西日本でもそこそこ雪が積もったとニュースが流れていました。北海道の紋別市などは、強烈な風雪によって送電塔が飴細工の様に倒壊したり、倒木で電線が切断されたりと、停電で寒い日々を過ごしているようです。ちょっとウクライナのことが頭をよぎりました。これが昭和40年代の昔なら暖房は薪ストーブとか石炭ストーブだし、調理器具も電気を使わない灯油コンロ(点火はマッチか電池によるスパーク)やカマドだったので、停電の影響は照明とテレビくらいだったでしょうか。(ラジオは電池式の携帯ラジオがあるし。)かように電気無しでは今の社会は成立しないほど、すっかり電気漬け社会になってしまいました。停電によって混乱する社会は、黒板五郎からすれば、不便になったものだと口をとがらせているかもしれません。

 

さて、480号機。雪でディテールがさっぱり分かりません。ただナンバープレートは判読できます。森駅は海岸に面しており、天気が荒れればモロ風雪に晒されます。それがどんな状況なのかは、体験した人でないと実感できないでしょう。隙間だらけで冷気が容赦なく襲い掛かる蒸機のキャブ内で、前方確認に神経を集中させる機関士と、蒸気の上がり具合を図りながら投炭に取り組む機関助士は、一種の戦友的な関係にあったのかもしれません。