ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D52 138

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和43(1968)年12月26日 森駅

 

昭和44(1969)年8月12日 伊達紋別

今回もサイドの画像が用意できませんでした。同じ五稜郭区所属機ながら前回の136号機とは異なり、こちらは開放キャブのままです。ただ吹田区に居た関係で集煙装置は搭載したことがあり、しかしその名残である缶胴側面の小型梯子は非公式側が撤去されています。

廃車後は相模原市に「D52 235」号機として保存されています。本物の235号機は密閉キャブなので、それだけで機番詐称は明らかです。また138号機はエプロンが特徴的で、画像では不鮮明ですが、両脇に扇形のリブがあり、それが保存機235号機にも見られます。235号機の先輪はディスクタイプなのですが、それが保存機は138号機と同じスポーク。など、保存機235号機には138号機の特徴が随所に見られます。この機番詐称は本機に限らず、蒸機全廃後には29622と59609を取り違えるなど(小樽築港に廃車体を留置していた時点で機番を双方入れ替えてペンキ書きしていた)、国鉄の廃車車輛の管理体制の杜撰さが垣間見えるようです。現場作業員のうっかりミスの可能性もありますが。とはいえ、なんちゃって235号機であっても、ちゃんと管理して保存されているのは喜ばしいことではあります。できれば説明板に「実はこの235号機は本当は138号機なのですが、国鉄側の手違いにより235号機として譲渡されました。」の一文があると話題性が増すかも。

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D52/D52138