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昭和43(1968)年3月17日 人吉機関区
番号板、向かって右側にある縦長の部材は何なのでしょう。
除煙板は前端上部が斜めにカットされており、古風なハチロクにはちょっと似合わない気がします。前端下半分には補強のリブまであります。
シンダ受けは煙室の首回りまで襟のように回り込んでいます。近代形式車のようにエプロンにはしないんですね。サイドステップは梯子タイプ。
空気圧縮機の消音器は大体煙突の後方に据えられていますが、この機関車はちょっと横にずれていますね。
ランボードは少数派であるオリジナル1段のまま。元空気ダメをランボード上に設置しているわけですが、こちらの方が断然改造し易いと思うのですが、どうして2段ものが主流になったのでしょうね。元空気ダメも外に出っ張らなくて済むし。でも、「蒸気機関車の角度」(機芸出版社)の写真(P.264)を見ると、公式側は2段ランボードになっています。何でかな~?因みに過去記事で取り上げた38628は公式側も1段です。
キャブ側面の裾に点検口を設けるのは九州機の特徴。
豪雨被害に遭い、完全水没した経歴がありますが、浸水しただけで廃車・解体された電子機器の塊である新幹線E7系・W7系とは異なり、38633は完全復旧しています。クラシックテクノロジー、侮るべからず。
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