ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

年の瀬に

昭和61(1986)年12月29日
3027D 特急「おおとり」、3009M 特急「ホワイトアロー9号」
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帰省中、遠出する元気もなく、札幌駅の撮影でお茶を濁します。午後3時半というのに、すっかり夕暮れに包まれています。

いかにも国鉄らしい最後の姿なのですが「おおとり」はこの1年半後に廃止されます。先頭の100番代車は4両しかないものの、他の特急「北斗」「おおぞら」「オホーツク」の先頭も飾りました。未確認ですが、JR化後にはもしかすると臨時運用ながら特急「すずらん」の運用に就いたことがあるかもしれません。
キハ82を思わせる赤ひげは結構好きです。

ホワイトアロー」はこの年の3月に誕生したばかりの特急電車ですが、平成2(1990)年9月の785系による「スーパーホワイトアロー」誕生までのおよそ4年半だけの短命に終わりました。

このおよそ3か月後、JR北海道が誕生時し、リゾート列車「トマムサホロエクスプレス」「ニセコエクスプレス」「クリスタルエクスプレス」「ノースレインボーエクスプレス」を立て続けに製造し、新しい旅のスタイルを提供する一方で、高性能な721系、785系電車、更には革新的車両であるキハ281系キハ283系を開発し、そのスピードでバス、自家用車、航空機を寄せ付けないサービスを実現。鉄道の優位性をアピールすることに成功しました。
しかしあれから20年、誰が現在の状況を予想したでしょうか。内部崩壊なのかもしれませんが、まさに年の瀬のごとく終末を迎えているようにも思えます。いや年の瀬ならば新年を迎えることができますが、JR北海道の未来の扉の向こうには何が待ち受けているのでしょう。