長いGWも終わり、職場のある横浜へ戻る途中での撮影です。あ、36年前のことですよ。
長い休みの終わりの日って、なんかもう絶望的な気分になりますよね。飛行機なんて使いません。列車に揺られ、札幌を去り難い思いを十分に噛み締めながらゆくのです。でも連絡船で青森に到着すると、もう心は吹っ切れており気分は一転、上野までの長旅を楽しむことになります。
深夜便を下船して青森駅のホームに降りると、4本の列車が待っていました。
04:53発 2M 特急「はつかり2号」 上野着13:43
04:50発 12M 特急「みちのく」 上野着13:55(常磐線経由)
04:50発 4002M 特急「白鳥」
05:09発 8204列車 急行「十和田54号」 上野着17:05
指定券は入手できなかったので自由席を利用することになりますが、座席確保争奪戦を早々に諦めて、呑気に列車の撮影です。「白鳥」は流石に選択肢にはありませんし、座席確保が一番手堅い「十和田54号」ではありますが、夕方に上野着というのはチト厳しいです。
結局、「はつかり2号」か「みちのく」の二者択一になりますが、「白鳥」との同時発車ということで「みちのく」に乗車することにしました。
当然、座席は確保できずに立ち席です。「白鳥」との並走シーンが撮りたかったのです。デッキで撮りたかったのですが混んでいたので、まだ余裕のあった客室内で撮影しました。「白鳥」の最後尾は1500番代。
途中、疲れてきたので食堂車でコーヒーを飲んで休憩しましたが、同じことを考える人は他にもいて、列を作って待っている人の姿を見ると申し訳なくなり、30分ほどで再び通路の立ち人に戻りました。
でも、始まりがあれば必ず終わりがあります。上野に到着しました。やれやれ。
ずっと立ちっぱなしだったかどうかは覚えていませんが、およそ9時間の旅に、北海道との距離を実感します。疲れてもやっぱり鉄道がいいなあ。
14:33発 35M 特急「やまびこ5号」
これもまた1500番代。
14:30発 1017M 特急「ひばり17号」、14:06発 2515M 急行「日光5号」
優等列車で活気づく上野駅に降り立つと、何だか元気がみなぎってきます。でも荷物を抱えて撮影にいそしむほどの元気も精神的余裕もないので、この後、京浜東北線に乗り換えて横浜へ向かったのでした。
昭和56(1981)年5月5日