ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

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田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。(リンク先の田中泰三さんとは関係がありません。)

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昭和43(1968)年3月31日 米子機関区

車歴は↓こちら。

48630 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!

かつては山陰本線で旅客列車を牽引したであろうハチロクも、この頃は入換用として使われていたようです。入換に除煙板は不要だと思うのですが、しっかり大きなのが付いています。シールドビームにパイプ煙突ですまし顔。炭水車上部の囲いは木製でしょうか。

北海道では入換用機関車としては圧倒的にキューロクで、ハチロクは昭和40年代半ばには姿を消しています。ハチロクが残っていた本州とは何が違っていたのでしょうか。北海道では支線や炭鉱鉄道の貨物列車の多くがキューロク牽引で、一方旅客列車といえば普通列車はC55、C58、C57、D51が牽引しており、ハチロクの舞台はすでになくなっていたからでしょうかね。

田中泰三様の写真は1万枚以上をお預かりしており、アップ用に少しずつレタッチしておりますが、その枚数の多さからどうしても番号順に機関車を紹介することができずにいます。SAMPUKU爺様の写真と合わせて、今のところ750枚以上がアップ待ちの状態です。両数としては600両くらい?ひえ~~~。まだまだ増えますけどね。

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田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。(リンク先の田中泰三さんとは関係がありません。)

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昭和43(1968)年頃か 大宮機関区

車歴は↓こちら。

9684 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

空気圧縮機や元空気溜を装備しているとはいえ、一段のランボード、2枚独立窓のキャブ側窓、化粧煙突など、登場時の雰囲気をそこはかとなく醸し出しています。前照灯の向かって左側に設置された後部標識灯は、大宮区所属機の特徴でしょうか。川越線のキューロクによく見られた姿です。煙室扉の締め付けハンドルが十字タイプで、ちょっと粋な感じがします。クルクルパーには眉をひそめる人がいるかもね。画像にはチラッとしか写っていませんが、レンガ造りの機関庫がキューロクにお似合いです。

この頃、大宮機関区には9600、D51の他に次世代の入換機となるDE10も配置されていましたし、留置されているEF12、EF15、EF58、EF65などの電機の姿も見られたようです。

川越線のキューロクは昭和44(1969)年9月30日をもって運用を終了し、同時に大宮機関区から蒸機の配置はなくなりました。

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田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。(リンク先の田中泰三さんとは関係がありません。)

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昭和43(1968)年3月 直方機関区

車歴は↓こちら。

68664 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!

車歴表では鳥栖機関区の配置となっているので、もしかするとこの写真も鳥栖機関区なのかもしれません。

前回の48692と比べて分かるように、キャブ裾の高さが異なります。こちらが本来の高さになります。クルクルパーはないけれども、パイプ煙突がちょっと残念。ナンバープレート上の「架線注意」の札が大きく見えるのか気のせいでしょうか。

除煙板の前方下部に何やら蝶番が見えます。この部分だけ開く構造になっていたのでしょうか。

九州のカマの特徴として、煙突横にある「リンゲルマン濃度計」(煤煙濃度測定器)が挙げられます。画像では、後ろの蒸気溜でちょっと分かり辛いですけど、縦長の板です。ハチロクやキューロクといった入換機の他に本線用の機関車、C11、C55、C57などにも装備されておりました。なんのことはない、黒線で格子模様を描いただけの板で、黒線の幅に応じて0~5の6段階があり、その規定がリンゲルマンの濃度測定法というわけです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jie1922/22/1/22_1_114/_pdf

格子模様も離れて見れば灰色に見えるわけで、黒線が太いほど黒っぽく見えます。

煙を出さないことが運転技術の高さを示すことにもなり、九州地区(もしかすると北九州地区だったのかもしれません)以外、全国の運転競技会(勿論、蒸気機関車)の際にも機関車に取り付けられたそうです。

煤煙防止、黒煙防止の意識向上の観点から取り付けられたものですが、多くは機関助士から見えるように煙突右側にあるものの、C57 52のように左側に付けられた例もあります。煙の制御って機関助士の腕次第なのでしょうかね。

 

ここで話題は逸れて、最近世間をにぎわせている日本学術会議の推薦人任命拒否問題について。いやもう問題にすらならないことに、相変わらず左巻き巻きの連中は「学問の自由の侵害だ」とか意味不明なことを言って口から泡飛ばしてますね。そもそも日本学術会議がないと学問ってやれないのかな?何万人居るか知らんけど、会員ではない学者の数の方が圧倒的多数だと思うけれども、非会員の皆様は資金面は別にして、自由な学問・研究に邁進できていないのでしょうかね。推薦を拒否されて任命されなかった松宮教授も「正直、任命されなくてホッとしてます」とか言ってたのにね、なにを怒ってるのでしょう。大体ですよ政府に提言を行うだけの機関でしかないのに、学問の研究じゃないでしょ。学問は大学などの研究機関でやってるでしょう。研究成果を取りまとめて政府に一言言っちゃうだけのことじゃないの。復興税の設定だとかレジ袋の有料化だとか(笑)。海外の研究機関との連携だって、普通に他の研究機関がやってることで、別に学術会議が特別なわけじゃない。特別なのは準公務員としてお給料をもらえるってこと。本来の研究を放置して特権に胡坐かいているように見られちゃうかもよ。

任命拒否が法律違反だとわめいている。「明らかに」などと修飾語までくっつけて息巻いているのもいる。何が明らかだか知らんけど、根拠を示さずに明らかだという。韓国政府が日本にいちゃもんを付ける時と同じ物言いですね。明らかなのは、お前がバカということだけ。

日本学術会議が中国の千人計画に参加して、学問・研究の交流を図っているという話があります。中国の研究の中には軍事関係があっても不思議ではありません。つか、無い方がおかしい。そういう研究にも日本学術会議は加わるのでしょうかね。完全なダブスタじゃん。

で、日本学術会議が平成29年に出した声明。はっきりいって、崇高な学者の100分の1の脳ミソもない私でも、綺麗ごとだけで全然中身がないと思う声明。

アホの声明。(安倍晴明にひっかけてみたけど、爆)

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-s243.pdf

軍事研究はやりませんという決意です。ご立派。戦争はイヤですもんね。でもちょい待って。平和ボケして久しい日本ですが、中国の脅威は年々拡大しています。尖閣諸島をかっぱらおうと狙っています。戦争を仕掛けられたらどうするのか。専守防衛だけで日本を守れるのか。敵とお酒を酌み交わせば敵兵は納得して去ってくれるのか。先の大戦は日本が仕掛けました。だからもう日本は戦争を仕掛けない。でも、それで安心なのでしょうか。人権蹂躙甚だ志位もとい甚だしい中国共産党が、日本に攻撃を仕掛けないという保証はどこにあるのでしょうか。レーダー照射、韓国よりも先にやってませんでしたっけ。そしてそんな中共に物申さない、左巻き巻きなリベラルな連中、少しは何とか言ってみたら。

これからの戦争は、昔のように爆弾落としたり大砲ぶっ放したりするだけではありません。細菌兵器や毒ガス兵器の使用は禁止されてはいるけれども、ヤバイ国や組織はそんなのかんけーねえってな調子で仕掛けてくるかもしれません。まあ、それはもう空想の世界に近いですけれども、もっと現実的なところではサイバー戦争でしょう。ネットを介して情報を引き出すだけでなく、インフラ攻撃や金融操作も可能になり、文明的生活空間の破壊と金融破壊・経済破壊という攻撃に出て来るでしょう。実際、ボットウィルスを使ったハッカーがセキュリティの甘いPCを乗っ取り、お金を請求したり不正行為に励んでいます。そのでかい規模で、世界中のサイバー空間を占拠して世界征服を企むことは最早SF映画の話ではなくなりつつあります。そういう重大な安全保障に関する防衛研究すらも、日本学術会議は否定しているのでしょうか。

25年前ほどに、横浜駅ビル内にある「ジョイナス」でカセットテープを物色していたら、高価な値札の付いたカセットテープが目につきました。太陽誘電製だったかどうか忘れましたが、TDKSONY、FUJIほど一般的なメーカーではありませんでした。そのケースには「軍事物資につき輸出には制限があります」みたいな注記が書かれていて驚いたことがあります。たかがカセットテープが軍事物資ですよ。軍事研究と民生用の「健全な」研究との境界線は実に曖昧です。よく指摘されるのが、インターネットは軍事目的でアメリカで開発されたものであるということ。今や世界の国々とを結ぶインターネット空間は、日本で生まれることは絶対になかったということになります。どうりで日本はデジタル弱国なわけだ。アメリカの宇宙開発も、もともとはソ連に対する軍事力の優位性を高めるところにありました。宇宙開発がなければエアロビクスもありませんでした(笑)。

推薦人の任命拒否は前回の3年前にもあったようです。それが今回が初めてだとか、何言ってるんでしょう。当時の慣例を破ったのは現会長の山極寿一。当時の慣例というのは定員多めに推薦して、その中から政府がふるいにかけて所定の105人を任命するというやり方。そんな慣例を山極は無視した。そこんとこ、マスコミはちゃんと報道してるかな?任命拒否に抗議しているデモ好きな人たち、聞いてるかな?

ついでに原発放射性廃棄物の件。深い地中に埋めると、何かあった時に危険という人がいるけれど、今の様に地上に置いた状態で何か起きた時と一体どっちが危険なんでしょうかね。地殻変動が、地中にある放射性廃棄物に何かあるほどの大規模なものだった時、地上はどうなっているのでしょうね。人間、生きているのかな?10万年先、地球はあるかな?人類、存在しているかな?100年先、日本はあるかな?それはあるな、多分。現実的に懸念されるのは風評被害で、バカが多い日本だからこれだけは間違いないでしょう。これは国なりがキッチリ保証せんといかんでしょうね。少なくとも、日本学術会議放射性廃棄物の処理問題を解決することは100%なさそうです。

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田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和43(1968)年3月 南延岡機関区

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48692 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!

メモには宮崎機関区とあったのですが、配置から考えると南延岡機関区で撮影されたものだと思います。

形式入りのナンバープレートが神々しいほどです。キャブ側面のも形式入りのようです。

この機関車のすぐ分かる特徴と云えば、パイプ煙突とキャブの裾が高い位置にあるということでしょうか。裾は本来ならば炭水車の台枠辺りの高さとなります。おそらく、元空気溜を設置した際に改造したものなのでしょう。

除煙板は前方の上角を斜めにカットしています。このカットの有無が、除煙効果にどれほど影響を及ぼすものなのか分かりませんが、おそらく見栄えなのだと思います(笑)。

南延岡機関区のカマの運用は、日豊本線の南側と日ノ影線(後の高千穂線)だったようですが、ハチロクはここでも入換用だったのでしょう。

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SAMPUKU爺様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和42(1967)年8月17日 鷲別機関区

 

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昭和43(1968)年夏 美唄

 

車歴は↓こちら。

19612 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

車歴によれば昭和41(1966)年に補助灯が設置されていることになっていますが、2枚の写真とも装備されていませんね。

すでに切り詰めデフとなっていますが、この当時、D51などはまだ未施工のものが多かったようです。キューロクの場合、入換作業でフロントデッキへ頻繁に昇降する際、通常の大きさではデフが邪魔だったから切り詰めたようにも思えますが、ならば撤去してしまえばいいのに。

キューロクはボイラーが太い分だけ、キャブからの見通しはあまり良くなかったようで、前方65mより手前は見えなかったそうです。最高速度が65km/hという低速だったので、見落としは少なかったようですが、側窓から確認するケースも多かったのでしょう。

この機関車に限らず、後部標識灯を1基しか装備していない場合には必ず向かって左側に取り付けています。これは「入換」を示す場合には向かって左側の後部標識灯を点灯することになっているからなのだと思います。ただ、ED79重連で貨物を牽引していた時にも、次位の機関車の後部はいつも機関助士席側の後部標識灯を点灯させていたように思います。

撮影には1年ほどの開きがある2枚の写真。何か違いがありはしないかと探してみましたが見つけられません。

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田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和43(1968)年3月 大分運転所

 

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昭和46(1971)年2月17日 大分運転所
車歴は↓こちら。

58689 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!

門デフ(小工式)に白く塗られた手摺。そして鈍く光沢を帯びたナンバープレートの機番。パイプ煙突がちょっと残念。スハ32系やオハ35系を牽かせて走って欲しいところですが、おそらく入換用だったのでしょう。この当時、久大本線にも豊肥本線にも大分区のハチロクの運用は見つけられませんでした。(豊後森区のハチロク豊後森鳥栖間で旅客を牽引していた模様。)解放てこが片側なのは、入換機の特徴なのでしょうか。北海道はアメリカ、本州はイギリス、そして九州はドイツといった具合に、鉄道創世期には地域によって蒸機の輸入国は異なっていました。九州に門デフ機が多いのは、ドイツとの縁が影響しているのでしょうかね。そういえば北海道のカマが汚いのは、荒々しい形態のアメリカ製機関車と通じるものが・・・ないか。

 

故人である田中泰三氏は元国鉄マンで、高山機関区で機関士や気動車の運転士として活躍された方です。車歴ならぬ写歴は長く、昭和32年頃から地元高山本線を中心に様々な記録写真を残されており、昭和40年代に入ってからは全国の機関区を巡り、多くの蒸機の姿を収められました。国鉄マンという立場から、機関区や修繕工場、また事故現場などの記録写真も多々ありますが、ここではまず蒸機と蒸機以外の特筆すべき車両のみを公開させていただきます。

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SAMPUKU爺様および田中泰三様提供の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和42(1967)年8月5日 小樽築港機関区

 

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昭和43(1968)年9月1日 小樽築港機関区

車歴は↓こちら。

9661 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

煙突がパイプ煙突になっています。逆転機が動力式です。コンプレッサーの消音器、通常だと煙突の後ろにあるのが、この機関車では前にあります。フロントにはスノウプラウを上下するシリンダーが取り付けられており、いかめしい雰囲気を醸し出しております。9633でもそうなのですが、左側前ステップのデッキには切り欠きを設け、頻繁に行う昇降をし易くしています。小樽築港区入換機の特徴かと。

 

知り合いのプロダクションからHDCAMのプレーヤー(HDW-A2100)をただでもらい受けたので、せっかくなので一度は終わらせたベータカムSPのキャプチャをもう一度行うことにしました。すでにグラスバレーのHQXコーデックを使ったファイルを作成し終えているのですが、やはり圧縮のかかった映像ということで、ビデオテープを捨てられずにいました。そこへA2100の登壇。A2100では非圧縮の映像信号をSDI出力(DV出力と似ています)してくれますから、それをそのままPCにキャプチャするだけのこと。

ブラックマジックデザインのキャプチャカードを購入しPC内にインストール。ネットからドライバを含んだアプリケーションをダウンロードしてこれもインストール。動作保証が明記されていないEDIUSで認識されるかどうか心配でしたが、問題なく認識されました。DV(DVCAM)やアナログコンポーネントよりもあっさり認識してくれて、気の抜けるほど。過去にもAvid Liquidというソフトで、アナログコンポーネント経由で非圧縮のファイルを作ったことがあるのですが、設定を間違えて多大な労力と時間とBDディスクを無駄にしたことがあります。今回は送出機が非圧縮信号を出力してくれるので、ベクトルスコープで確認するとちゃんとしたファイルが生成されています。

非圧縮だけあって、30分で52GBというべらぼうな巨大ファイルが出来上がります。(ハイビジョンのHD-SDI出力もできるのですが、データレートが巨大でHDDでは記録が追い付かず、キャプチャができませんでした。また30分で200GBを超えてしまい非現実的です。)

生成したファイルを保存するためにまたまた沢山のHDDを用意しなくてはなりません。予定では36TBほどになりそうなので6TBを6台というところでしょうか。出費は嵩みますが、このキャプチャが終われば、今度こそテープを全て処分することができます。ベータカムSPの30分テープは、EDベータのL-750と同等なのでEDベータの3時間テープとして使うことができます。しかし今更EDベータに録画する人もほとんどいないでしょうし、実際、ヤフオクを見てもベータやEDベータのビデオテープが破格値で出品されても、入札はほとんど見かけません。もしヤフオクに出品するなら映像を消去する必要がありますが、そのためには録画可能なデッキかイレーサーを購入して、消去しなくてはなりません。その出費と労力を考えると、テープを捨てるのが一番負担がなくて、いいようです。