ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

山に上って、すぐに降りた

大沼駅前を走る道道338号線は、小沼に沿って走る、絶好の撮影地でもあります。この道路は大沼トンネル付近で国道5号線に合流しますが、この当時、合流場所はもっとトンネル寄りでした。グーグルマップの写真を見ると、旧道に沿って森林がえぐられている様子が見てとれます。つまり、道道338号線は今でこそ函館本線を跨いでいますが、当時は跨ぐことなく国道5号線にぶつかっておりました。

その当時の道道338号線が国道5号線に向けて大きく右へカーブする辺りから細い道が分かれ、それが山の方へと伸びていたので、それを辿って行きます。

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昭和51(1976)年5月28日撮影 「地図・空中写真閲覧サービス」より

(一部をカットの上、コントラストを強調)

mapps.gsi.go.jp上の写真でも、山へ伸びる道が確認できます。道道338号線のそばをクネクネ走るのは旧道で、その頃、線路の東側にも湖が広がっていました。写真右上の方にその名残が見えます。

 

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08:10 仁山→大沼 625D

仁山回りの大沼公園行きです。

駒ヶ岳は全くフレームインしません(泣)。

 

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08:30 七飯→大沼 北斗5号

同じ下り列車でも、こちらは藤城線を経由してきました。普通列車以外は貨物列車も含めて全て藤城線回りです。

2本だけ撮って山を下りました。今にして思うのは、望遠でも撮っておけばよかった。せっかくカメラ2台を用意していたのに。

 

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09:05 仁山→大沼 627D

お馴染みの場所ですが、道路脇の擁壁の上に上がったようです。こちらは仁山回り、駒ヶ岳回りの長万部行きです。

遥か後方には、山の上の電波塔方向へ伸びる白い筋が見えますが、そこが先ほど撮影した場所になります。

 

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09:30 仁山←大沼 せたな

急行ではなく快速列車です。長万部発で、国縫で瀬棚からの4946Dを併結しています。長万部~函館を2時間7分で結んでいました。諦めかけていた場所を再び訪れて、何とか抜ける場所を見つけた次第。

 

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09:50 七飯→大沼 北斗7号

627Dを撮影した場所付近からでしたか、更に斜面を上ってゆくと、湖も駅方向も見える場所に辿り着きました。といっても、樹木がいささかやかましいのですが。しかも雪がぱらつき出し、駒ヶ岳はすっかり姿を消しておりました。

 

これにて大沼での撮影を終えて、次の撮影地へ向かいます。再びこの地を訪れるのは、12年後の平成10(1998)年のことでした。

 

昭和61(1986)年12月31日