業界でちょっと話題になっていた阿賀野川深戸橋梁。何が注目されていたかというと、新橋への架け替えに際し、旧橋を撤去する方法でした。ジャッキにより横へ滑らせて川に落っことすという、いささか乱暴な工法です。落とした後に解体して、引き上げ撤去という流れになります。従来の、旧橋の隣に新橋を建設するというやり方に比べると大幅に工期が短縮され、工費も著しく軽減されるなど、いいことづくめだったようです。
まあそんなことはどうでもいいのですが、深戸橋梁は「SLばんえつ物語号」の有名撮影ポイントになっているようですね。
上りの臨時列車が通過してゆきました。1本、儲け。中央部の一番大きなトラスが架け替えられた橋です。工事は4年も前のことなので、その形跡は残っていないようです。旧橋の一部は記念碑と共に鹿瀬駅前に保存されているそうですが、この時は全然気づきませんでした。
背景の山(黒崎山)が気になります。広範囲に渡って伐採されて、おいでおいでしているように見えて仕方がありません。
築堤を潜って反対側に回りました。
09:33 日出谷←鹿瀬 快速「あがの」(新潟発、郡山行き)
立ち位置の正確な場所はグーグルマップを見ても思い出せません。川沿いの道路からだったか。河原ではないようですし、宙に浮いていないことだけは確かです。
当たり前の様に通過する客車列車。気動車よりは撮り甲斐があるというものですが、旧客に比べると高揚感はいまひとつです。
次の列車まで時間があったのか、この後、山へ登っています。因みに、ず~っと雨がパラついており、しばらくして悲劇に襲われるのでありました。
昭和62(1987)年6月21日