ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

金丸の鉄塔目指して

「SLときめき号」撮影四日目、最終日であります。最後まで俯瞰症を患ったまま朝を迎えました。治療しがたいビョーキのようです。まずは金沢駅で朝のお務めから。

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06:05頃 230M

この日の230Mの先頭はクハ419で、しかも6両編成。クハネ581時代のヘッドマーク表示器が生きています。(後に塞がれてしまいます。)

 

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06:07 雷鳥2号

大型のヘッドマークが闇の中でひときわ輝いています。これが特急列車の風格でしょう。

 

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06:35頃 「北陸」牽引機の機回し

 

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06:40 日本海4号

シャッター1/30なのでブレまくり。おまけにF-1での撮影なので露光ムラ。

未明に降っていた雪が夜明けには上がり、この後、天気は回復しました。これなら俯瞰は大丈夫でしょう。

いつもの329Dに乗車して金丸到着。

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金丸駅

いささか味わいに欠ける駅舎です。現在は建て替えられて、同規模の洒落た駅舎となっています。

それまでの三日間、移動中の列車内から見て気になっていた鉄塔がありました。車内では割と真面目に、5万の地図と沿線の地形とを見比べてロケハンしていたようです。鉄塔ある所には必ず獣道が続いている筈ですし、この時期は下草も寝ていて比較的簡単にその道を探すことができるだろうと高をくくって、県道2号線を歩いて鉄塔を目指しました。そして送電線下の山の麓まで来ると、果たして獣道は簡単に見つかりました。後はひたすら適当な高さまで登るだけですが、結構な急斜面だったような気がします。

 

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09:05 金丸→千路 能登路2号

左側の木の枝に隠れている辺りが金丸駅。まだ登っている途中から撮ったような気がします。

 

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09:42 金丸←千路 331D

鉄塔付近で、線路は山の麓に接近しており、おまけに逆光では列車がどこを走っているのか分かりにくいです。

 

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09:46 能登部←金丸 331D

中央に金丸の集落、そして右側に金丸駅が見えます。

 

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10:20頃 羽咋→千路 SLときめき号

田園が広がるUFOの街、羽咋市羽咋駅を出た「SLときめき号」が白煙を上げてやってきました。この先、10分間ほどもその姿を追いかけることができます。

 

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10:25頃 金丸←千路

千路駅を過ぎても白煙がまだ、たなびいています。前照灯が点灯しているのもありがたい。しかし露光ムラがあり、霞んだ日本海も惜しい。

 

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10:30頃 能登部←金丸

金丸を過ぎても、ず~っと白煙が出っ放しでした。逆光で列車そのものは黒潰れですが(どうせ12系だし)、白煙の濃淡は逆光だからこその味わいと自己満足。他人の感想は知らん。

ところで、上の「羽咋→千路」と「金丸←千路」の2枚の写真ですが、上方左側にゴミのようなものが2カ所、ぼんやり写っています。こちらはF-1ではなく(F-1は一番下の「能登部←金丸」)、ミノルタX-500で撮影したものなのですが、数本分に渡りこのゴミをしっかり写し込んでおりました。普段、カメラの手入れをしていないツケが回ってしまいました。痛恨に極みです。

そんなこととは露知らず、山を下りて駅へ戻ります。

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11:40 金丸駅 337D

紅白の鉄塔が撮影していた場所。雪で白く見えるので、行きたくなりますよね、ね、ね。

まばゆい冬の陽光の下、次の撮影地へ向かう上り列車をしばしホームで待ちました。

 

昭和63(1988)年2月14日