ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C51 183と室蘭機関区

岩田徹様よりご提供された画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和33(1958)年6月 室蘭機関区

扇形車庫の屋根上から撮影したようです。左上には本線やヤードが広がります。

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/C51/C51183

現役のC51形式、初登場です。

大正生まれの名機関車と称賛された旧18900形式、後のC51形式(ただし最終ロットの38981~38988の8輌は最初からC51 282~C51 289として落成)はアメリカ製の8900形式を研究して開発されました。狭軌鉄道としては当時最大となる1750mm径の大動輪が採用され、特別急行列車「燕」に代表される優等列車牽引にその性能を遺憾なく発揮し、その信頼性からお召し用機関車に指定されたものも少なくありません。動輪径とその配置は、C62形式に至るまで変わることがありませんでした。大正生まれということで、その後の近代化へ向けた改造が進められ、煙突、集煙装置、除煙板、空気圧縮機、煙室、ランボード、動輪、給水温め器、給水ポンプ、キャブ、炭水車など多岐にわたり、ほぼ全身に改造が加えられたと云っても過言ではないでしょう。一部の機関車は標準軌へ改造され、陸軍の要請により中国へ供出されています。

北海道では旭川区、苗穂区、岩見沢区、小樽築港区、室蘭区、函館区に配置されました。全廃は昭和41(1966)年ですが、北海道では一足早く昭和39(1964)年に全機引退しています。

 

昭和43(1968)年11月 室蘭機関区

転車台を中心とした風景を別角度から捉えたものです。転車台を挟んで、手前から奥へ一直線に伸びる線路上に、最初の画像ではキハ17系が留置されています。その車輌の脇の建物の様子に変化が見られます。

この当時、室蘭機関区に配置されていた蒸機機関車は、C57:7輌、C55:3輌、9600:7輌でした。