ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 738

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮下さい。

昭和43(1968)年12月26日 旭川機関区

もうもうと立ち込める蒸気のドレスを身にまとう738号機。真冬ならではの味わい深い光景ですね。しかし、美しくはあるけれど、車体のディテールがなんも見えません。

それにしても石炭はテンコ盛りです。

旭川機関区には2度訪問しています。旭川駅を降りて、ホームから構内を歩いて行ったような気がするのですが、記憶は定かではありません。今なら、ホームから降りた時点でアウトですが、この当時は職員用の通路伝いに構内を歩くこと自体は咎められることではありませんでした。あとは事務所に出向いて「撮影させて下さい」とお願いすれば事足りました。当時のSLファンは国鉄職員から毛嫌いされる対象ではなく、歓迎とまではいかなくても、やさしい視線で迎えられていたような気がします。小樽築港などの機関区で部品の盗難事件が多発したことで、苗穂機関区でも撮影が禁止となった時にも、対応してくれた職員の人は申し訳なさそうにしていたし。鷹揚な対応をしてくれた背景には、職員が大勢いたことも関係しているでしょうね。ともすれば傍若無人にふるまいたくなる一部のファンも、職員に見られていると察すれば、怪しい行動は自粛するでしょうし。とまあ、当時の環境下のお陰で、膨大な量の機関区での貴重な写真が残されているというのはとてもありがたいことです。

車歴は↓こちら。

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