ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 746

田中 泰三様と”撮り人不明”様の画像につき、転載はご遠慮下さい。

昭和42(1967)年8月29日 広島駅 倉敷駅

 

昭和45(1970)年9月25日 新見機関区

準戦時型、初登場です。カマボコドームにその名残が見て取れます。準戦時形の外観的特徴としては、木製のナンバープレート・除煙板・ランボード、給水温め器の省略、煙室および煙室扉の上部切り欠き、カマボコドーム、キャブ雨樋の省略、手摺などの一部省略、炭水車では炭庫の木製化など、工作の簡略化と鋼材の節約を目的とした設計でした。外観上は分かりませんが、一部の部品は材質が変更されています。746、747、846~949の106輌が該当しますが、746、747、846、847の4輌は、材料不足による工程遅れで結果的に準戦時設計で製造したこと、また864、865の2輌は樺太の恵須取鉄道向けを国鉄編入したものなので、準戦時型として発注された国鉄D51は100輌になります。また950~954の5輌は、胆振縦貫鉄道からの買収機で、標準型で製造されています。

完全な戦時設計車は1000番代に分類されることになります。

戦後、標準型に改装されますが、カマボコドームは運用に支障がないという理由からか、ほとんどの機関車がそのままでした。C11でも見られた、煙室部のホチキス針状の手摺も準戦時設計の名残でしょう。

エプロンの上端が、円弧上ではなく、逆富士山型となっていますが、これは準戦時設計とは無関係です。

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51746

 

749号機へのコメントにありますように、H.O様より1枚目の画像は広島駅ではなく倉敷駅とのご指摘がございましたので、訂正させていただきます。H.O様、ありがとうございました。