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昭和43(1968)年9月30日 中津川機関区
当時人気のあった777号機。青ナンバーです。SLさよなら列車牽引に向けて、機関区を出区するところでしょうか。
昭和43(1968)年9月30日 中津川駅
中央西線、瑞浪~中津川間が複線電化開業により蒸機列車が廃止されることを記念してのさよなら列車です。ヘッドマークは中部工業大学(現 中部大学)鉄道研究会が作成したもので、デザインは兜を模した様に見えますが、よく分かりません。まさにこの頃、「よん・さん・とお」なる全国ダイヤ改正を目前にして、当時の蒸機ファンは発狂状態。そんな中、中央西線のさよならSL列車に注目するファンは極めて少なかったようで、この列車の記録はなかなか見つかりません。因みにここ中央西線では、ダイヤ改正でキハ181系がデビューし、特急「しなの」に投入されます。
昭和46(1971)年6月26日 中津川機関区
前照灯の下にある灯具掛けですが、図面を見ると「石油燈掛」とあります。カンテラを引っ掛けることを想定していたのでしょうかね。
中津川から東側は昭和46(1971)年4月にはDD51投入により定期旅客列車は無煙化、残る貨物列車も中央西線の全線電化となった昭和48(1973)年7月をもって蒸機は引退します。世間的にはカーブで車体を傾斜させる振り子電車381系が注目を集め、従来のキハ181系にとって代わって「しなの」でデビューします。
引退後の777号機は刈谷市で保存され、良好な状態で余生を送っているようです。
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