ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 878

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮下さい。

昭和43(1968)年10月 浜田機関区

877号機と同様の除煙板を装備していますが、前端の内側手摺の形状が異なります。多数のリベットが、得も言われぬ味を出しています。

877号機のすぐ下の弟ですが、正面番号板の取り付け高さが異なるだけで兄弟機の印象は薄れます。ナンバー配置は形式と番号の間にスペースがなく、しかしAD66180図によるものではなさそうです。

埋め込み式後部標識灯とエプロンの形状から、かつて広島工場担当機だったことが推定できます。

繰り出し管の通りがあまり良くなく、支持部で軽く折れていますが、使用には差し支えなかったのでしょう。中を通るのは蒸気と少しの水だけだし。

 

除煙板に点検口が設けられました。

 

炭水車の後部標識灯も埋め込み式。昇降ステップは間隔が一定ではなく、扱い難そうです。間隔の広いところを跨ぐと股が裂けるかも。もともと783号機のものだったそうですが、783号機の車歴表にはその記載がありません。

これが878号機本来の炭水車だったのでしょうか?確かに、かつて広島工場担当機であったことは間違いなさそうですが。

 

ステップは左右とも支持板が上方へ補強され、なおかつ、左側のステップ支持板は折れ曲がりのないストレートなものなのは783号機も878号機も同じです。

 

昭和47(1972)年8月27日 長門機関区

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51878