ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 1095

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和47(1972)年5月23日 秋田機関区

前々回の1087号機と同場所・同日に撮影されたもので、ディテールも似ている箇所があります。LP405、梯子状のステップとそれに一体化された炭庫上部の手摺。漏水管とその左上部にある用途不明の縦長の部品、グレーチング化された踏段など。当然、3000リッターの重油タンクも備えています。しかし一方で、解放テコの形状、後部標識灯の形式、背面ステップ支持板の炭水車取り付け部の長さといった箇所に相違点も見られます。長年、同じ機関区に所属しているのに、相違点がある方が不思議ですね。因みにLP405の前照灯ですが、九州へ異動してからはLP403になったりLP405に戻されたりと、ちょこちょこ交換されていたようです。

番号板が外されているのは、九州へ転属するための準備なのでしょうか。

画像がなくて恐縮ですが、機関車本体も1087号機に類似しており、除煙板は上部に折れがなく、縁はリブで補強したもの、キャブは密閉式、先輪はディスクタイプとなっております。除煙板について1087号機で言及していないことがひとつありました。通常、除煙板には内側と外側に2本の手摺が溶接されています。1087号機と1095号機の両機のそれは、矩形に組んだ1本の丸棒を、幅のあるリブに溶接した構造となっています。この手摺こそが、両機最大の外観的特徴と云えるかもしれません(笑)。

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D511095