ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 1087

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和47(1972)年5月23日 秋田機関区

炭水車背面の画像しかなく、またブレている点もご容赦下さい。でも特徴あるディテールです。上面の手摺と一体になった梯子状のステップが目につきますが、これはこの後に登場する機関車にも多々見られるものです。他にLP405、漏水管、番号板右上部にある不明なプレート、踏段がグレーチング化された左側ステップ、でっぱりの無い解放テコなどもまた秋田区所属機にはよく見られるものです。炭水車背面は機関車正面に比べると断然、その写真量が少ないので、模型屋さんは苦労するところではないかと察します。排障器周りの構造も一律ではありません。

他のサイトにある画像をご覧いただくと分かりますが、除煙板は上部に折れがなく、縁がリブで補強してあります。煙室戸ハンドルは十字タイプ。北海道に在籍したことはありませんがキャブは密閉化されており、その代わり屋根の延長はされていません。先輪はディスクタイプで、冬場はサイドステップを撤去し、踏段付きのスノープラウを装着します。そのスノープラウは先端部が鋭角で連結器よりも突出している、この地区独自のタイプ。炭水車には3000リッターの重油タンクを搭載。

標準型には後の改造によって様々な形態がありますが、戦時型は標準化改装以外にも配置区独自の改造が行われているようなので、1輌たりとも同じ形態の機関車はないでしょう。多分。

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D511087