ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

試作機

鉄道ファン、とりわけ車両ファンならば901という数字には何らかの反応を示すはず。
クモハ711-901、モハ165-901、DF200-901、EH500-901、EH800-901、ED78 901、オシ25 901など、まあ他にも色々あるんでしょうけど、とりあえずは元EF90 1であるEF66 901の画像です。

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昭和57(1982)年6月8日 草薙~清水
この日は火曜日。平日に一体何をしていたんじゃろ。

EF58はなかなかのスタイルでしたが、EF66のカッコよさはまた格別。他に類を見ない造形美です。もっとも、輸出機関車の中に、似たような顔付きのものがあったような気もしますが。

EF66はスタイルがいいだけでなく、貨物用機関車だけにパワーも半端なく、EF65の1.5倍ほどもあります。JR製のEF200の6000kWには歯が立ちませんが、まああれは電気を食いすぎるだかで結局はパワーダウンで使うしかなかったみたいですけど。
塗装は、いかにもブルトレ向きのような塗り分けで、ブルトレファンの妄想をいやがうえにも掻き立ててくれたものですが、昭和60(1985)年3月、「はやぶさ」にロビーカーを増結することになったことで、牽引力不足のEF65に代りEF66がその任に就くこととなり、ファンの妄想が現実となった次第です。他にも「さくら」「あさかぜ」「みずほ」「富士」の先頭にも立ったのは、皆様ご存知の通りです。

ところで試作機、試作車が量産車化改造によって形式が変わる場合と変わらない場合がありますが、その違いは一体何なのでしょうか。EF90 1→EF66 901、ED93 1→ED77 901、ED94 1→ED78 901、901系電車→209系電車。一方、165系711系はそのままの形式番号。まあそれは多分、形式自体が試作番号の場合には、量産車と同じ形式にした上で900番代としたということなのでしょうかね。DF200、HD300、ED500、EF500、EH200EH500、EH800といったJR製機関車は試作形式ではなく最初から量産形式+試作番号でした。それにしても国鉄時代のディーゼル機関車、DD10、DD11、DD13、DD14、DD50、DF50、DE50、DD20、DD21、DD51には試作車はあっても試作番号機はありませんでした。唯一DE10には901号機がありますが、この量産機関車はDE11になりました。もっとも、蒸気機関車にはただの一両も試作番号を名乗ったカマはいないので、むしろ試作形式、試作番号を付した車両の方が少数派ということになりますかね。