ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

市電廃止間近

ここで少々時代を遡ります。
昭和49(1974)年4月一杯で、札幌市電の鉄北線は廃止になりました。
地下鉄延伸工事が始まるからです。札幌オリンピックに合わせて、札幌市営地下鉄 真駒内~北24条間が昭和46(1971)年12月に開通したのに合わせて、まず鉄北線 札幌駅~北24条間が廃止され、引き続き、麻生町までの地下鉄延伸工事の開始に伴い、残されていた北24条~新琴似駅前間も廃止されることとなり、鉄北線は全廃されるに至りました。

それを惜しんで、自分は近所で撮影していたようです。
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北37条→麻生町
カラーネガの黄色化ではありません。黄色いセロファンをレンズの前に被せて撮影しました。当時はフィルターはUVフィルターしか持っておらず、カラーのセロファンを使ったらどんな感じに写るのかを試したものです。夕方の雰囲気が出るかなと期待したのですが、ダメでしたね。
この場所ですが、現在は画面左側にダイエー麻生店(今はイオンかな?)が建っています。

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まさに現在のダイエー敷地内にあたる場所からの撮影です。当時はデントコーン(家畜飼料用のトウモロコシ)畑でしたが、この場所にはどうやって入ったのでしょう。道路なんてなかっただろうし。
写真に写っている建物の一部はまだ残っています。

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新琴似駅
鉄北線の終点です。奥に、国鉄新琴似駅が見えます。ぶれていてちょっと見辛いですけど。駅前の電停というわりには少し離れています。もうちょっと伸ばせば本当の駅前になって利便性は上がったと思いますが、画面右手にはバスターミナルがあったので、市営交通同士の接続としてはここの方がよかったということでしょうか。

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麻生町新琴似駅
手前の電車が後ろのヘッドライトを点灯したままです。向こうの電車と競走しているわけではありません。
現在、手前の電車の半分陰になっているクリーム色の建物の手前側に地下鉄麻生駅の北側の出入り口(1番出入り口)があります。
この辺りはビルが林立し、当時の面影はすっかりなくなりました。

これらの写真は昭和49(1974)年4月に撮影したものだと思いますが、最終日のお別れ式には行きませんでした。人出の多さには近寄りがたいものがあって、無理無理無理~~~です。

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昭和49(1974)年4月30日 麻生町→北37条
で、最終日の最終電車と思われるのがこれ。電車、分かりますか?
モロ軌道の中です。道路の上にカメラを置いて撮りました。

身近に走っていた市電でしたが、結局大して撮ることもなく、後になって大いに後悔しました。ちゅうか、鉄道を撮影していてこれで満足、ということなど全然ありません。いつでもどこでも後悔しまくりです。もしかして欲深いせいかな?