ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

札幌市電50周年

恋の町さっぽろ~の札幌市電は、210形から始まる日本離れしたヨーロピアンスタイルで人気がありました。また、路面ディーゼルカーっちゅう車両が非電化区間で活躍し、更にA800形~A830形の連接車はこども心にもかっけー!代物でありました。

歴史を紐解くと昭和2(1927)年12月1日に市電開業ということのようです。といっても、それ以前は「札幌電気軌道株式会社」という私鉄が運営していたのであり、更にその前には「札幌石材馬車鉄道合資会社」が馬車鉄道を走らせておったわけで、あくまでも市営としての路面電車昭和2年から走ったということです。

ほんでもって、昭和52(1977)年にめでたくも50周年を迎えたわけです。

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名古屋鉄道からやってきた初代市電、10形22号です。市営交通50周年を記念して運転されましたが、営業はしていません。走っている姿を見せるだけです。

10形は明治31(1898)年から明治40(1907)年にかけて11号~37号の24両(欠番が3両分あり)が製造されました。
昭和11(1936)年8月に廃車となった29号が昭和35(1960)年6月に復元された上で名古屋鉄道時代の番号に改番されたのがこの22号です。
鉄北線北24条~新琴似間を、廃止直前にも非営業で走ったことがあります。

上の写真では、終点の「西四丁目」でトロリーポールを回す作業を実演しています。
お尻カイカイ。

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250形とA830形が顔を突き合わせています。両者ともステンレスの飾り帯が洒落ていてカッコいいですが、残念ながら共に非営業で、乗客は乗せずに走る姿を見せるだけです。
A830形は昭和51(1976)年から休車扱いで、走行は久々のことでした。

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どうせなら乗せてくれればいいのに。いけずう~。
今となっては「非営業」という表示も懐かしいですね。

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22号の車内を見学する人たちが順番待ちで並んでいます。なんせ定員26人だけのちっちゃな車体です。

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ササラ電車でお馴染の改雪1形が花電車に化けての運転です。
4両もの電車が、お客も乗せずに走るだけなんて、あ~もったいない。

夏ですから、昔を偲んで散水電車や、ついでに貨物電車も走らせてくれたらな~なんて妄想をしたのかどうかすらも覚えていません。

昭和52(1977)年7月31日 西四丁目電停