試運転なんてそう見られるものではないから、この時とばかりに撮影にでかけたのだろうと思います。とはいえ、お手軽に札幌駅で、ですけれど。
他に鉄ちゃんはいなかったのでしょうか、閑散としています。夕方5時前というのに、すっかり陽が落ちて夜の雰囲気を醸しています。露出は全くの勘なので、シャッター速度を色々変えてのバルブ撮影。蒸機時代に、もっとバルブ撮影をしたかったとつくづく思う次第。
試運転列車が札幌運転区へ行ってしまうと後は通常の撮影モード。
フォトショップで自動色補正をかけると、蛍光灯の緑カブリがFLフィルターを使った時のように紫がかって補正されます。今時のビデオカメラは、オートホワイトバランスがごく自然な色合いに補正してくれて、とても驚かされます。みんなは当たり前に使っているけれど、電子技術の進歩の度合いはスゴイの一言です。
たった7両編成の「北斗」ですが、ちゃんと食堂車も付いています。キハ183系の試作車が登場するのはこの1年後ですが、キハ181系の流れを汲むんだと期待した自分がバカタレでした。
流し撮りで見送りました。
お腹が空いたせいなのか、この時はあまり撮影しないで帰宅しています。立ち食いソバとか立ち食いラーメン(確か1番ホームにだけあったような記憶が)とかを食べる習慣がなかったので、腹が空けば家で飯、これが鉄則でした。買い食いとかもほとんどしなかったし。思えば、あまりお金を持っていなかったっけ。
昭和53(1978)年11月12日 札幌駅