ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

S-902の3両編成について

711系電車の試作車にはS-901編成とS-902編成がありました。こんなこと、今更言うまでもないですね。100番代が登場するまで、この2編成はモハ711-9をシェアして3両編成になっていたと、物の本には書いてあります。実際、S-901が中間にモハ711-9を挟み、2丁パンタで走行する姿は何度も見かけているのですが、S-902については、ついぞ見たことはありませんでした。

まあ、そんなことなど全然気にしていなかった時代に撮影したある1枚の写真。昨日、スキャンしたばかりですのものです。

イメージ 1
札幌駅 急行「かむい」っぽい。 昭和52(1977)年4月13日
上の写真は、この前の記事で西6丁目通りの踏切を撮影した後に撮ったものです。赤レンガ旧道庁をバックに、踏切を通過していた電車がまさにコレなのです。
屋根の上の通風器が独自のもので、クハ711-902であることの証です。

実はこの写真はずっとネガの状態でしか見ていなかったので、細かい所までは分からなかったのですが、スキャンした写真をよく見ると、まさに3両編成ではありませんか。もしかすると、これがモハ711-9を挟んだS-902か・・・と思いきや、貫通扉窓に表示された編成番号は「S 3」となっています。実際、向こう側の先頭車はクモハ711-902ではありません。おやおや。どういうわけ?

ここで、ふと思い当たることが、その少し前の写真にありました。

イメージ 2
札幌運転区 クハ711 昭和52(1977)年4月7日
小樽で友人に会ったその帰り、列車の窓から、前位の出入り台扉回りが損傷(燃焼?)したクハ711を目撃しておりました。どんな事故でどの程度の損傷なのかなどは全然分かりません。
肝心の車番は、手前のコンテナが邪魔していて読めませんが、編成番号は「S 3」と読めます。「S 3」編成ということであれば、このクハ711は5番か6番ということになります。自分で撮影した写真を調べると、奇数番号が小樽側、偶数番号が旭川側に連結されているので、これは6番でしょう。そしてクハ711-902も同じ連結位置です。

ということで、S-902の3両編成に関する疑問は、次の様に帰着します。つまり、

小樽← クハ711-5+モハ711-3+クハ711-902 →旭川

という編成が一時的に存在したということです。この編成は、他のブロガーの方も撮影されており、しかし車番が写っていないために疑問のままとなっております。ま、特段教えるほどのことでもないので、連絡しなくてもいっか。

まあ、今更ながらの話題で、それが何なんだ、それがどーしたと言われそうですが、話のタネにということで。