ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

広角レンズで札沼線の貨物列車を

何度となくアップしてきた札沼線新琴似駅での貨物列車の写真ですが、今回は初めて28mmの広角レンズを使いました。

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8692列車 DD13 163、629D

写真は引き算だ、余計なものは排除すべきである、みたいなことをモノの本で読んだ気がします。実際、鉄道写真でも、望遠レンズを使用して、列車しか写っていない写真をよく目にします。まあ、それはそれで結構ではありますが、でも結局「それ」しか写っていないから3秒見たら飽きてしまう。3秒でごっつぁんです。
でも、メインの被写体以外のものも写っていると、例えば線路際の標識や町中であればビルや広告看板、踏切や列車待ちの自動車や人々、郊外であれば背景となる山や川や林などなど、後になってからその時代を感じさせるものがジワッと胸に沁みてくるわけで、写真としての面白さを考えるとどちらがいいかは・・・ま、個人の見解ですからどうでもいっか。

それまで引きが取れずに悔しい思いを何度も味わってきましたが、ようやく28mmを手にして、雨にもかかわらず新琴似駅で試し撮りを兼ねて撮影にやってきました。28mmを効果的に使っているとはとても思えませんが、まさに世界が広がったという感覚はありました。それだけにフレーミングの難しさも痛感することになります。被写体以外の余計なものをどう入れるか。捨てるだけの望遠とは異なり、取捨選択を強いられます。なるほど、難しいわけだ。まさに大人のレンズ。でもあまり難しく考えると撮影する楽しさが失せてしまいますから、結局はいつも通りに何とな~くになってしまうんですけどね。でも、その何とな~くの中にこそ、後で「こんなのが写っていた!」という楽しみが潜んでいるのではないでしょうか。以上は、「記録性」を重視した場合の意見であって、創作・制作を意図したものとはスタンスが丸っきり異なります。
記録性を求めるなら、理想は超解像度の全方位カメラでしょうかね。普通に撮るとカメラマン自身も写ってしまうのが難点ですけど。

昭和53(1978)年5月19日 新琴似駅