ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

函館本線の森林公園駅がなかった頃

今から見れば「これは鉄道開業時代の写真か」と思いかねないほど、この40年間で森林公園駅周辺は大きく変わりました。
Y君と一緒に大麻駅で下車し、線路際の道を厚別方面に歩いてゆくと、やがて鉄道林を抜け、平野部に出ました。

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大麻←厚別 単1185 ED76 513
現在なら「大麻←森林公園」となります。
築堤を潜るコンクリートの枠は、今でも歩行者専用通路として存在します。そして今やその背後には大きなマンションがそびえています。
通路手前の左手には歩行者用の踏切が見えます。
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3143D(札幌発旭川行き)
もともとあった踏切なのかどうかは分かりませんが「臨時」のようにも見えます。築堤通路の改修工事のために設置されたのかもしれません。

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大麻→厚別 16D 特急「おおとり」
踏切のちょっと大麻寄りから厚別方面を見ています。大地が広がっています。

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単181 DD51、810M 急行「かむい5号」
更に厚別方面に進むと何やらコンクリートの構築物がありました。Y君が写っています。排水マスのようなものがポコポコ突起しているので道路のようにも見えますが、実は野幌森林公園方面から流れてくる小川を暗渠にしたものでした。少々分かり辛いのですが、Y君の右側に、草に覆われながらも小さな橋梁が架かっているのが見えます。
グーグルマップと照らし合わせると、この辺りの道路の線形には合致しないので、宅地造成の際に更に手が加えられたように思います。
この場所から大麻方面にカメラを振ると・・・
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宅地の見える場所が、築堤通路に続く道のある場所です。

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大麻→厚別 810M 急行「かむい5号」
すぐさま今度は厚別方面にカメラを向けます。現在の森林公園駅周辺になります。草地が広がるだけでな~んにもありません。

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大麻←厚別 809M 急行「かむい4号」
前述した野幌森林公園方面からの小川に架かる橋梁です。
レンガ造りの橋台と短い橋。レンガには傷みが目立ちます。結構な年代物なのでしょうか。現在は築堤の中にコンクリート製の枠が埋め込まれた構造になっています。この小川は暗渠の中から野津幌川に合流するのですが、線路の東側は今でも露出しています。

当時は現在の姿など思いもよらず、のどかなでいささか退屈な風景が未来永劫続くものだと錯覚しておりました。

昭和53(1978)年6月3日