ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

北海道百年記念塔が見えるポイントで

札幌市の野幌森林公園内に聳える北海道百年記念塔。開道百年を記念して昭和43(1968)年に建設着工し、昭和45(1970)年に竣工したものです。メンテナンスフリーの目的から外板には耐候性鋼板を使用し、無塗装のために暗褐色を呈しています。建設にあたっては、北海道の黒歴史であるアイヌ民族への差別・虐待・虐殺などの問題から(土人法というものもありましたな)反対運動も起こりましたが、現在は老朽化に伴う補修か解体かの問題が起きています。建設費の半分くらいは道民の寄付によるものだったらしく、そうした寄付者の方々の意向も考慮して今後の対応を決めることになるのでしょうけれど、果たしてどれだけの人たちがご存命でしょう。個人的にはそういうシンボルがなくても歴史を語り継ぐことは可能なので、危険なものはさっさと解体撤去しちまえと思っております。

それはさておき、その記念塔が遠くに望めるこの場所は結構好きなので、幾度となく訪れており、この日は781系電車の試運転を撮りにやってきました。

奥に見えるのが厚別駅で更にそのず~っと奥に百年記念塔が聳えています。「山本通り」の踏切(現在は陸橋)からは線路伝いに歩いて千歳線の築堤に到着です。
イメージ 1
下りL特急「いしかり」
冬期間の厳しい環境にはやられっぱなしでしたが、雪がなければ軽快に走ります。といっても、この当時の函館本線の許容最高速度は確か95km/hでしたか。旭川までノンストップの「いしかり11号」でも1時間36分かかっておりました。

イメージ 5
真っ赤なED76が景色の中に映えます。

イメージ 2
キハ21+キハ22+キハ27+キハ22
迷わずキハ27に乗ってしまいたくなるローカル列車。

イメージ 3
そして真打の781系電車の試運転列車。試作編成です。当時、本州の特急電車と言えば10両を超える編成が当たり前でしたから(食堂車も連結されていたし)、この6両編成というのはとても短く感じられました。北海道だって、気動車特急、気動車急行で13両編成がありましたしね。とはいえ、北海道専用車両というのは嬉しい存在でした。

イメージ 4
駅へ戻る途中に遭遇するも、ダイヤを把握していなかったので後撃ちが精一杯でした。ま、711系なので撮らずとも良かったのですがつい反射的に撮ってしまった次第。奥に見える千歳線の築堤が先程まで撮影していた場所です。手前の線路は札幌貨物ターミナル駅へ通じています。

この後、札幌駅へ戻り、しばしホームで通常撮影を楽しみました。

昭和53(1978)年11月3日 白石~厚別