夜行鈍行「ながさき」ではすっかりお尻が痛くなってしまいました。
駅のコインロッカーに不要な荷物を預け、撮影機材と洗濯物を持って駅を出ます。駅前はなんとまあ活気があることで、路面電車がひっきりなしに来るのに負けじと、車や乗り合いバスもバンバン走っています。駅前交差点には歩道橋が縦横に架けられており、恰好の撮影場所になっています。
現在の駅前はだいぶ様子が変わったようです。
当時はノーヘルOKだったのでしょうね。東南アジアのどこかの国みたい。
いつまでも駅前で撮影してばかりもいられないので、コインランドリー捜索を兼ねて移動します。大きな街のようなので、電話帳で調べなくてもすぐに見つけられるだろうと甘い見通しです。
どうしてこんな工事中の場所に来てしまったのか。
多分、引き込み線を見に来たのだと思います。するとちょうどうまい具合にやってきました。
この場所がどこなのはさっぱり分かりません。ナンバー回りが朱色なのは九州機の特徴。
3時のおやつは文明堂~。
電車は「出島」から裏小路のような道路に入ります。コインランドリーは案外こういう場所にあるかもと期待して、吸い込まれるように入ってゆきます。
でも結局、コインランドリーはありませんでした。
「県営銅座駐車場」・・・金座、銀座、銅座とあるのですね。
単線区間に入ってきました。ここはどこ、私は誰。
終点まで来てしまいました。
もう埒が明かないので福岡に行って探すことにします。大都市ならコインランドリーくらい何軒もあるべさ。写真ももう十分撮ったし。
蛍茶屋ってどこだ?
電車に乗って駅へ戻る積りが乗り間違えて全く別方向にやってきてしまいました。11時45分。福岡へは12時03分発の急行「出島8号」で向かうのに時間がありません。タクシーを拾って急ぎます。しかし信号待ちが多く駅に到着したのは12時キッカリ。コインロッカーから荷物を取り出し、周遊券を出すも改札口の駅員さんは見ることもなく「急いで」と声をかけてくれます。ホームを走っていると後ろから少年二人が追い抜いてゆきました。あ、これで間に合うと少し走りを緩めて列車に乗り込んだのでありました。ぜいぜいはあはあ。甘い見通しは心臓に悪いです。
昭和54(1979)年8月20日