ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

路線カラー

昭和56(1981)年4月26日 保土ヶ谷~横浜 東海道本線横須賀線総武快速線
イメージ 1

1960年代以降、首都圏の近郊型電車の地位を不動のものにした111・113系電車。
東海道本線横須賀線の111・113系電車同士が顔を並べました。

同じ形式であっても、塗色が異なればイメージも変わってきます。今の北海道なら、さしずめキハ150がそれに該当し、富良野線用と山線用とでは、やはりイメージが違います。富良野線用のもののほうが明るい感じを覚えます。
そうそう、札沼線のキハ40-400代も他のキハ40とはちょっと違いますね。「異端児」感が漂います。

JR化後に、地方線色なるものが次々に生まれ、国鉄形車両がこぞって色汚染された記憶がまだ生々しく残っています。人によってはそれを楽しめるファンもいたかもしれませんが、個人的には「げ~」でした。キハ261系の新塗色に賛同する人は少ないように思えますが、あのレベルの塗色がほかの281系283系にも施されたらどう思うでしょうか。ブチ切れるファンが出てもおかしくはないでしょう。
なぜ、「げ~」となってしまうのか。それはやはり「品位」の問題ではないかと思うのです。その形にふさわしい配色。それがどういう法則なのかなんてことは分かりませんが、ただ「ごちゃごちゃ」したものに品位はないでしょう。多くの細い線、意味不明な多色使い、チラチラするだけの細かい模様。

塗色ではないけれど、相模鉄道でマスオさんの絵が描かれた車両を見たときにはびっくらこきました。いくら巨匠とはいえ、あんな下手糞な絵は恥ずかしいしょ。イベント列車とかなら、ま、勝手にすればいいけど。私にはゲージツ的素養が著しく欠如しているせいか、池田満寿夫の絵の素晴らしさはただの一滴も感じません。伊藤潤二の漫画の方が遥かに美しくてグロくて感動的だわ。
快速「海峡号」の「ドラえもん」も、年々過激になって酷かったけれど、まああれは集客戦略という大目的があったから、やむを得ない感はあります。
鬼太郎列車やルパン三世列車は、キャラが好きだからよし!
路面電車などの広告電車も、鉄道会社なりの目的があるから仕方ないね。

ぶっちゃけ、キチンとした目的があるなら「変な塗色」でもOK。でも、何となくイメージを変えてみました、などという程度のものにロクなものはないように思えます。やはり国鉄色には確たる目的があったからこそ美しく見えるのでしょうかね。

とはいえ、今の常識をぶっ壊してこそ、新たな世界が誕生するというのもまた真実であり、最適解を見つけることは一筋縄ではいかないようです。