ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

初めてのカラーポジで札幌市電

親が間違って買ってしまいました。ネガの積りでポジを。そもそもポジフィルムというかスライドというか、全く馴染みのないものだったので、撮影する上で何か違いでもあるのかどうかも知らない状態でした。いずれにしてもプリントできなければダメなので改めてネガを買い、ポジは私の手元に残りました。

昭和46(1971)年12月、札幌オリンピック開催に絡んだ地下鉄の開業に伴い、路面電車の多くの路線が廃止されました。そして昭和48(1973)年4月にも、一条線の一部と西4丁目線が廃止になるというので、瀬戸際で撮りに行くことにしました。貴重な最後のシーンだからポジを使った、というよりも「たかが路面電車だから、失敗してもいいや」という不遜な気持ちだったような気がします。

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3枚とも終点の「一条橋」電停です。
一条線は南1条通を走る路線で、右側画面の外に豊平川を渡る一条橋があります。
いずれも露出オーバーで、色も赤く変化していましたが、フォトショップでそこそこ救済しました。それにしても、確かに失敗してもいいや感に満ちています。もっと周辺の様子も撮っておけよな~。

一条線の西側終点は「円山公園」ですが、残念ながらそちらには行ってません。行っとけよ、こら。このあたりの認識不足が鉄ちゃんとして浅はかこの上ありません。高校生になるというのに。

西4丁目線というのは「西4丁目」と「すすきの」とを結ぶ路線で、2年前に再び結ばれました。ただし、過去にはループしておらず、札幌市電のループ運行は今回が初めてです。

ループ化された路線ですが、過去の路線名を当てはめると4つの路線から成ります。
一条線:西4丁目~西15丁目
山鼻西線:西15丁目~中央図書館前
山鼻線:中央図書館前~すすきの
西4丁目線:すすきの~西4丁目

一本化したのだから今更、路線名はどうでもいいですね。外回り、内回りさえしっかり覚えておけば。右回り:外回り、左回り:内回り。

昭和48(1973)年3月30日

フィルムは富士フィルムのフジクローム。マウントはまだ紙でした。スキャンするにあたってはマウントを剥がして、1駒1駒スキャンしているのですが、マウントの接着糊がフィルムにこびりついています。周辺部の汚れがそれです。つまり、マウント仕上げだと、それだけ周辺部が食われていたということにもなります。
この2年後にマウントはプラスチック製になり、外しやすくなり、しかも再利用ができるようになりました。
コダックはず~っと紙のままで、剥がしにくいったらありゃしません。
スリーブにしとけば、こんな苦労をしなくて済んだのに。

いよいよ本命のカラーポジに突入です。これまでもちょこちょこっと掲載していましたが、内容的にはあまり期待しないで下さい。ポジがメインになるのはモノクロネガ撮影が終焉を迎える昭和56年頃からになりますが、実際、それまでの8年間に撮影した本数は50本にもなりません。
スキャン作業は、マウントを剥がすなどして時間がかかるため、掲載する写真の枚数を減らして参ります。