ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

士幌線

士幌線糠平~十勝三股間が休止になるというので、慌ててその最終日に行ってきたというお話。

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7:00頃 士幌駅 乗車した721Dと交換する722D
士幌線はキハ12の天下のようですが、ここにも首都圏色が蔓延しつつありました。ろくに乗客がいないのに2両編成なのは、雪対策かと思われます。非力なDMH17機関1台では、雪を跳ねての上り勾配運転は厳しいので。

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9:40 724D 幌加→糠平
帯広から乗車し糠平で下車した車両が、十勝三股から戻ってきました。
この場所からズームアップして・・・↓
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9:44 724D 電力所前←糠平
糠平湖をぐるりと回り込みます。この後は夕方近くまで列車はありません。さよなら列車なんて勿論走りません。廃止じゃなくて休止だし。時間はたっぷりあるので線路伝いに歩きます。トンネルも潜っちゃいます。

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14:55 725D 幌加←糠平
一旦、国道に出てから写したのでしょうか。今では国道の両側には木が生茂っていて、湖は見えないようです。廃線ブームにのって有名になった旧線のタウシュベツ橋梁は、このずっと奥の方にあると思われます。
午後3時前にして陽は山陰に潜んでしまい、すっかり暗くなっています。今回からはKM(KⅡ)ではなくASA64のKRなので、ちょっとは感度を稼げますが焼け石に水でしょうか。

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15:54 728D 幌加→糠平
走行シーンは以上の3本が全て。徒歩撮影の限界です。
朝食も昼食も入手し損ねて、飲み物と少しのお菓子だけで糠平から幌加まで徒歩移動しました。事実上の廃止や人気のない沿線に寂しい気持ちを募らせるよりも、空腹でヘロヘロになって幌加駅にたどり着いた時の安堵感の方がずっと大きかったです。幌加駅からは下り最終列車に乗車して十勝三股へ行き、折り返し、最終上り列車で帯広へ戻りました。

奇しくも3年前のこの日は、国鉄最後の蒸機牽引列車が夕張線を走った日でした。青春のクリスマス・イヴは寂しい思いをしてばっかりやな。

昭和53(1978)年12月24日