ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

雨の室蘭

711系のS-110編成とS-114編成が交流色に塗り戻されてからは、それなりに精力的に撮影するようになりました。明るい赤に白帯を巻く新塗色の方が映像的には映えるのですが、やはりオリジナルの塗色の魅力には敵いません。
その日は朝から雨で、一緒に行った友人と「参ったな」なんて弱気になったりもしましたが、交流色が2編成とも室蘭本線の運用に入る絶好のチャンスなので、雨になど負けてはいられません。

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6:28 萩野駅 4451M
見たまま情報の予想通り、S-114編成が萩野発の一番列車の運用に就きました。

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7:00 富浦→登別 回423M
雨を凌ぐのに屋根の下で撮りたいところですが、まだ小降りだったので、まずはあまり撮らない場所で狙いました。実はここでは、上りの472Dとのすれ違いを期待していたのです。でも、10秒ほどの差で失敗に終わりました。

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7:53 室蘭←母恋 422M
雨を凌ぐ+初めての場所=陸橋の下の歩道橋となりました。線路のないところにもトンネルが口を開けていますが、これは旧線時代のトンネルです。このトンネルの上から昭和50(1975)年12月14日、国鉄最後の蒸機牽引客車列車225列車を見送ったことが思い出されます。あの時は吹雪いて、しかも20分くらい遅れて発車したので寒かったなあ。撮影した8mmフィルムもぶるぶる。

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8:01 室蘭→母恋 427M
返しの列車も同じ場所で撮りました。かつて線路の右手には室蘭機関区やヤードが広がっており、室蘭駅まで見通すことができました。

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8:05 室蘭←母恋 4462M
すぐに特急車運用の普通列車がやってくるので、またまた同じ場所で撮ります。この列車の折り返しは、東室蘭から「すずらん3号」となるのですが、早々にヘッドマークを掲出しています。こういう画像が独り歩きすると、「東室蘭~室蘭間にもL特急すずらん」が走っていた」なんてフェイクニュースがでっち上げられるおそれがありますね。

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8:25 御崎駅 1433M
その問題の列車です。やはり「すずらん」のヘッドマークを出したままです。地元の人にとっては問題ないのでしょうけど。いっそのこと「SWA」とでも出してくれた方が面白いのですが、それはそれでもっと問題ですね。

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8:27 御崎駅 424M
問題の列車が発車した後、入れ替わるように交流色編成が到着しました。ひたすら雨を凌いでの撮影です。

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8:45 輪西駅 4457M
室蘭地区での最後の撮影も駅撮りです。
この後は、昼まで電車は来ません。来ても785系か789系です。せっかく電化されているのに、電車の方が本数が少ないというのは何とも勿体ないような気がしますが、室蘭本線のうち、長万部東室蘭間、沼ノ端~岩見沢間が非電化で、区間列車が非電化区間をまたいで運用されていることが電車化を阻んでいるのでしょう。711系亡き今、その後継車はキハ143となって、室蘭~苫小牧間に運転される電車は「すずらん」の5往復のみです。これってどうなの。いっそ「すずらん」も気動車化して、室蘭~苫小牧間は非電化にしちゃえば?

平成24(2012)年6月9日