ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

岩見沢駅の開業日

先日、ふとしたことから岩見沢駅の開業日に関する新聞記事(北海道新聞)を見つけた。多くの書籍ではその日を明治15年11月13日としている。これは、幌内鉄道が幌内まで全線開業した日であり、その日を岩見沢駅の開業日としているそうだ。しかし、岩見沢にフラグステーションの新設を申請し認可されたのは明治17年8月のことであり、そして晴れて岩見沢フラグステーションが開業したのは明治17年8月15日なのだそうだ。フラグステーションとは、利用客がいる時だけ列車を停車させる施設であり、バス停のような存在だ。

この岩見沢駅の開業日の真実は、昭和55年に刊行された「北海道鉄道百年史」が編纂される中で明らかになったものと新聞記事は報じているが、残念ながら後に出版された書籍の中には相変わらず明治15年11月13日としてものが少なくなく、小学館出版の書籍に至っては明治15年11月18日と、更に疑問的な日付を記載している有様である。

その点、日頃は眉唾的に拝見しているウィキペディアであるが、「岩見沢駅」で検索してみると、ちゃ~んと明治17年8月15日となっている。執筆者エライ。

「歴史は作られる」と言われるが、後世の人間がでっち上げた歴史は困ったものである。嘘歴史が知らず知らずのうちに世間に蔓延することを防ぐ手立てはないものでしょうかね。