苗穂←札幌 単機回送
「北海道鉄道百年記念」のヘッドマークを装着しての走行ですが、これは北海道最初の営業鉄道である官営幌内鉄道の手宮~札幌間が開業した明治13(1880)年11月28日を記念してのことです。当時は、お馴染の義経號(→7105)や弁慶號(→7101)といった機関車が客車や貨車を牽いていました。
因みに「鉄道」というくくりで言うと、積丹半島の付け根にあった茅沼炭鉱では、その専用軌道が明治2(1969)年から使用されており、これは新橋~横浜間より3年も早いもので、実質日本最初の鉄道と言われています。ただ、事業としての鉄道ではなかったためか、「トワイライトゾ~ン」の対象とはなっても、一般的に「日本最初の鉄道」という扱いにはなっていません。みかん畑の中のモノレールと同じ扱いでしょうか。
苗穂→札幌
午後の上り列車牽引のため、機関車が苗穂から回送されてきました。特急「ライラック」が追いかけてきます。
もちっと頑張って並んで欲しかった。
客車を連結して1番ホームに入線します。
1番ホームに入線したのを見届けてから駅に入りました。
案内板の「SL列車」はストレートで分かりやすいですが、手抜きに見えなくもありません。かつては国鉄部内と鉄道ファンの間で使われていた「SL」も、この頃にはすっかり一般の人にも定着していました。
札幌駅→桑園
汽笛が鳴り響いて発車かと思いましたが、しばらく待ってから動き出しました。
隣で8mmフィルムを回していた友人は、この直後に「あ~、終わってしまったクソッ」と叫んでおりました。8mmフィルムは2分半しか撮影できないので、慣れた人なら列車が動き出してから回し始めるでしょうが、初心者だった彼は汽笛が鳴ってすぐに回し始めて失敗してしまいました。
とまあ、せっかくのヘッドマーク付き「SL列車」でしたが、こんなチンケな結果に終わってしまいました。その分、翌日は頑張りますだ。
昭和55(1980)年11月28日 札幌