蒸機の終焉がまだもう少し先だった頃、年上の友人と植苗へ行きました。上り千歳線が室蘭本線とオーバークロスする場所です。その日はお盆前のとても暑い日で、朝方、植苗駅から歩いてきただけで汗だくになるほどでしたから、頭に手拭を巻いて撮影したものです。最初のうちは千歳線の築堤付近で撮影し(千歳線の貨物列車にもまだ蒸機牽引のものが少し残っていた)、昼をまわり、室蘭本線沿線にいたファンが撤退した頃を見計らって、日陰のある保線小屋へと移動しました。
いくら高校1年生の時に写した写真とはいえ
「今時の小学生でももっとマシな写真を撮るぜ」
とのご批判を賜ることを承知でアップします。
う~ん、反対側から撮るべきでした。ここへは車で来ることもできました。20年後にはその道は林の中に埋もれてしまいますが。
14:40 5993列車 D51 710
空セキ牽いて炭鉱へ向かいます。保線小屋の日陰がありがたく思うほどに、この日は暑かったのです。実際、この写真の中にも休んでいるファンの姿があります。
14:41 8460列車 D51 765
また保線小屋に戻りました。だから、反対側から撮ろうぜ。
15:07 1293列車 D511052
同じ撮り方ばかりだと飽きてくるので、趣向を変えて。右側の葉っぱはわざと入れましたが、何か意味あるの?自分でも不明。
15:30 228列車 C57 135
この当時、客車列車は全て蒸機牽引でしたかね。225列車だけは運用の関係でD51が牽いていました。135号機の炭水車はまだオリジナルのまま。
15:53 4283列車 D51 561
1/30で流してみました。失敗しました。珍しく前照灯を点けています。苗穂工場製の561号機。
16:05 562列車 D51 1072
また保線小屋に避難してる。
16:22 280列車 D51 756
16:38 4484列車 D51 13
陽が傾いてきました。せっかくの13号機もこんな撮り方をされて、さぞ残念なことでしょう。緑色のコンテナも今となっては懐かしいです。
16:44 229列車 C57 144
144号機は廃車後、炭水車を135号機に譲ったと言われています。
まだ明るいのですが、いい加減疲れて飽きてきたので、これにて撤収しました。ギースルの117号機を撮ったのはこの1回きり。
今では考えられないくらい、室蘭本線には多くの貨物列車が走っていました。旅客列車よりも圧倒的に多かったのです。その旅客列車も客車列車がほとんどで、しかも蒸機牽引なのですから、もう夢の世界のようです。(ほんの一部だけDC列車。)そして千歳線にも、多くの旅客列車や貨物列車が走っていたわけですから、本当に天国のような所でした。
昭和48(1973)年8月10日 遠浅~沼ノ端