ポジフィルムではあまり記憶にありませんが、ネガカラ―フィルムには本当にキズが多いような気がします。キズは感光剤が塗布されていない面にあり、それが横一直線でフィルム1本まるまるなので、カメラ裏ブタのフィルム圧着板に付着していたゴミが悪さをしたのだと思われますが、もういやんなっちゃう。因みに今回の写真は一眼レフではなく、レンジファインダーの安物カメラで撮影したものです。ピン甘だらけ。
ゴミの処理だけに留め、キズはそのままです。絵柄の境界線付近に入るキズというのはホント修正し辛いです。雑誌「国鉄時代」や「jtrain」などには国鉄時代の古い写真が豊富ですが、どれもそれもこれも綺麗に処理されているのでしょうね、ゴミもキズもありません。もっと古い写真掲載の「蒸機の時代」は、出版社が出版社だけにモノクロ写真のまあ美しいこと。モノクロなのに美しいと感じるのも不思議ですが。
デジタル写真の時代になり、イメージセンサーに付着するゴミの問題はあるにしろ、キズや退色・変色から解放されたのは大きな恩恵だと思います。そういうメリットがあっても、フィルムにこだわるファンはいまだにいらっしゃるようですけど。
昭和51(1976)年3月14日 札幌駅