ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

撮影スタイル

今はもうスチルカメラで写真は全く撮らなくなりましたが、一時期、ビデオを撮りながらスチルカメラも使っていた時期がありました。といってもガッツリ走行シーンを撮影していたわけではありません。

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DVカメラとベータカムの2カメ態勢で撮影していた頃。楓駅に架かる跨線橋の上です。滅多に車の通行はありませんので、こんな風に撮影できました。車は滅多に通りませんが、1、2度引っかかったことはあります。ええ、機材を一旦どけましたよ。

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楓駅俯瞰。初心者マークがオラが車で、もう1台は他のファンの人の車。そのファンはホームで撮影しています。学生時代に免許を取得してからず~っとペーパードライバーでしたが、2カメで撮影したくなった時に「もう車がないと無理」と思い、中古車を購入しました。トップの写真を見て分かる通り、これらの機材を担いで撮影に出かけるのは無理っしょ。運転を始めてからこの時点でわずか3か月しか経っていないので、初心者マークを付けています。ところでこの車は2台目になります。運転開始からわずか1か月後に事故って車をダメにしたからです。幸い人身ではありませんでした。

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運転停車中の「おおぞら」。停車時間が長かったのでスチルでも撮影しました。当時は、個人がハイビジョンカメラで撮影するなど全くの夢物語で、4:3比率の昔の低画質なTV映像でしか撮影できませんでしたから、たとえばビデオソフトのジャケットに使用する画像にはどうしても写真が必要でした。今なら、ビデオ映像から静止画を切り取って使うことは可能ですし、ビデオカメラ本体に静止画撮影機能が搭載されているので、別途、スチルカメラを用意する必要はなくなりました。駅舎などの静物を撮影する際には、ビデオで時間をかけて撮るよりも、静止画写真をチャチャっと撮ってしまう方が三脚を据える必要もなく効率も画質もいいです。

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川端駅から。たとえばこういうシーンはビデオで撮る必要性がないので、写真でサッと撮ってしまうのが得策です。

2カメですと、セッティング、撤収とも1カメよりも倍以上の時間がかかることがあります。トップ写真のように2台のカメラを接近してセットする場合にはいいのですが、時には離れた位置にセットすることがあるからです。西の里信号場で深夜のバラスト散布を撮影した時には、信号場の両端にカメラをセットしたので、両者の間を車で行き来しました。こういう撮り方ではビデオテープを随分と無駄回ししたものです。DVの60分テープ1本が900円くらいした頃で、お財布にやさしくない撮り方です。ベータカムの30分テープが1本3000円で、テープ代はバカになりませんでした。今のようにメモリーカードに記録できるなんてのも夢物語でしたよ。
この2年3か月後、この場所でキサロハ2両連結の「おおぞら」を撮ろうとカメラをセットし終え、車に戻って何かを取ろうとしたホンのわずかな隙に風がビューと吹いてきて、ベータカムを転倒させてくれやがりました。先にマイクが倒れ(頭、でっかいもんね)、伸びきったマイクコードがカメラを道連れにして三脚ごと倒してくれたわけです。わずか10mも離れていないのに、体が固まって動けず、スローモーションのように倒れる様を見ているだけでした。カメラはレンズが吹っ飛んで全壊です。撮影はもう1台のDVカメラで行いましたが、この時をもって2カメ撮影は終了しました。

因みに今回の画像は、X980でスキャンしたものです。露光ムラが全く無く、記事の内容とは裏腹に気分爽快です。

平成9(1997)年10月17日