ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

初詣列車

いつから走り始めたのかは分かりませんが、昭和最後の正月に札幌駅で撮影した初詣列車です。この年の正月は、昭和天皇のご容態が芳しくなかったために、いつもより目出度さ控えめだったような気がします。リゾート列車を使った初詣列車はこの後もしばらく運行されていました。

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「アルファ・コンチネンタル・エクスプレス」、通称「アルコン」。唯一、キハ56系改造のリゾート列車。北海道では「ジョイフル・トレイン」という呼び方はしませんでした。先頭部のデザインは、JR東日本ジョイフルトレインアルカイダ」やJR西日本の「ゆうトピア」でも採用されました。

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「フラノ・エクスプレス」。キハ82系の改造車。千歳空港から富良野へのスキー客輸送を目的に誕生しました。売店付きのラウンジカーが特長で、「クリスタル・エクスプレス」や「ノースレインボー・エクスプレス」にも継承されました。晩年はビール列車として大いに活躍しました(「バドワイザートレイン」)。

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トマムサホロ・エクスプレス」。こちらもキハ82系の改造車。「フラノ」のバージョンアップ版とも言えるリゾート車で、オールハイデッカーとなり、食堂車を有します。各腰掛には、当時まだ高価だった液晶モニターが取り付けられ、ビデオや生の展望映像を見ることができました。登場時の塗色が少し変更されています。新得方面へのスキー客輸送を目的に誕生しました。

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ニセコ・エクスプレス」。それまでのリゾート列車は改造車でしたが、こちらはキハ183系の新造車。しかしハイデッカーではなくオール平床で、それまでのリゾート車に比べてちょっと大人しめ、控えめ、といった印象で、展望可能な席は先頭助士側の2席のみ。ニセコへのスキー客輸送を担いました。

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「気遣い正月」ということで、この時には未装着のしめ飾りですが、この前の年や翌年以降は大きなものが前面に取り付けられ、正月の目出度さを大いにアピールしていました。

初詣列車は、小樽、石狩当別、千歳、岩見沢の4方向へ運転されていました。手持ちの時刻表を見ると、理由は分かりませんが、平成20(2008)年正月をもって初詣列車は運転を終えたようです。写真の4本のリゾート列車も、今はありません。

昭和64(1989)年元旦