「愛知の鉄道100年フェア」では名古屋~木曽川間に「SL一世紀号」が運転されましたが、フェアの後半には武豊線で運転されました。
偶然にも、衣浦臨海鉄道のDL(国鉄DE10タイプ)が牽引する貨物列車が通過してゆきました。武豊線は、愛知県内で最初に鉄道が敷かれた路線だそうです。昭和45年までは貨物列車はC11が牽引していました。
沿線の様子はさっぱり分からないし、この日も雨だし、大府駅から最寄りの築堤で撮影することにしました。雨だし、勾配あるし、煙が期待できるかも。
今の今まで気づきませんでしたが、大府~尾張森岡間は旅客線と貨物線が分離しており、列車の奥の少し高い築堤が旅客線です。
見物客が立つのは貨物線でしょうか。
10:23 9320列車
家族連れも見送り、この時はいい雰囲気でした。
武豊線では、武豊駅始発が上り列車で奇数番号、大府からの列車が下り列車で偶数番号となっており、通常とは逆になっています。おそらく、東海道本線だった時代の名残なんだろうと思います。
それにしても、キハ58系の中に1両だけキハ35とは、なんと格差の大きい編成なのでしょう。
反対側に移動しました。雨は一向に収まりません。
最後の写真の右端に写る鉄ちゃん集団、こいつらは酷かった。沿線の警備員に対して、しきりに罵声を飛ばしていました。録音機も回していましたが、雨がマイクを叩く音と一緒にしっかり録音されています(泣)。
それにしても、列車が戻ってくるまでの4時間近くもの間、一体何をしていたんでしょ。雨の中。さっぱり覚えてません。
「SL一世紀号」は5日まで武豊線で運転されましたが、予定があったので、これが最後の撮影となりました。
4日間におよぶ撮影の間、あまり陽が差すことはありませんでしたが、曇り空は全く油断できません。ず~っと半袖姿で沿線に立っていたことで、両腕が真っ赤に日焼けしました。そしてこの翌日、両腕の皮がベロリとはがれました。やけどです。痛かったデス。
昭和61(1986)年5月3日