ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

再び桃内へ

銀山俯瞰で疲れていたのにも関わらず俯瞰症は収まらず。再び塩谷駅で下車して、今度は別ルートで桃内の集落を目指します。駅を出たところでファンとおぼしき人から「どこか撮影にいい場所はありませんか」と尋ねられました。こういう質問は困るというか、幾分腹立たしくもあります。あんたが思ういい場所と、こっちが思ういい場所なんて同じなわけないんだから。第一、撮影前提として場所探しは必須項目なわけだし、そういう重要課題を人に委ねないで欲しいもんだわ。「どこそこに行きたいのだが、どう行ったらいいのか分かりますか」という質問になら快く答えちゃる。さて、何と返事したのか忘れましたが、線路伝いに行くと海が見える場所があるとか何とか答えたのかもしれません。

今回は線路伝いには行かず、駅の西側の踏切を渡ると、線路とは逆方向の山の中へ進みます。5万の地図とにらめっこしながら、途中から道なき道へ入りますが、もしかすると獣道があったのかもしれません。もう忘れましたけど。グーグルマップを見ても、高速道路の建設によって当時とは地形が大きく変わってしまいましたので、当時歩いたルートはもはや解明不能。ただ、一山越えて、やれやれあの先だなと安堵したら、まだ先に一山あってガッカリしたという印象だけは残っています。

でもまあ、何とか線路が見える場所に出ましたよ。桃内踏切が見える場所です。

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14:12 蘭島→塩谷 2531D

期待した海は見えるものの、すっかり曇ってしまい、鉛色の海は全然綺麗じゃない。列車は桃内踏切を通過中。線路の向こうには平行するようにフルーツ街道が走ります。フルーツ街道を歩けばもっと楽に来れるだろうに、まだ開通前の模様。

 

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15:30 蘭島→塩谷 C62ニセコ

海から風が襲来し、とうとう小雨がぱらつく始末。C62のお情けの様な白煙が風に煽られて客車を隠してしまいました。なんでやねん。努力や苦労が報われないという現実は珍しいことではないですね。

失意のうちに来た道を引き返しましたが、記憶がないので、もしかすると道路を歩いて戻ったのかもしれません。

翌日はいよいよ撮影最終日。どこで俯瞰しよっかな。俯瞰症、収束せず。

 

昭和63(1988)年5月4日