人と同じ写真は撮らない、その思いだけで沿線を徘徊しておりました。
宅地造成中。何でも過渡期の姿というのは中途半端なもので、しかしその姿は極めて一時的なものなので、記録としては面白いのではないかと思っています。
小樽からバスで移動し桃内バス停で下車。桃内踏切の近くで場所を探していると、桃内川近くのお花畑が目に入ったので、近くで作業をしていたおばちゃんに断って撮らせていただきました。左手すぐに桃内第一トンネルがあります。「桃内と、咲坂の、ご機嫌如何ワンツースリー」そんな歌が頭の中で流れていました。今の若い人は全く知らないでしょうけれど「スネークマンショー」です。
海の見える場所はないかと付近を捜していたら、少しだけ高い場所があったので、時間もないことだし、この場所に決め込みます。
はい、煙、全然無し。でもいいの、海が見えるから。
小樽築港駅に佇む姿を撮って、この日の撮影は終了。みんなが期待するC62像には程遠い撮影は、翌日、更にエスカレートするのでありました。
平成元（1989）年8月17日
