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昭和43(1968)年11月14日 高岡機関支区
車歴は↓こちら。
68670 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!
第一種休車状態のようです。煙突にはカバーがかけられているものの、すぐにでも動きだしそうに見えますが、雨に打たれる姿は寂しいものです。
ハチロクの形式8620は、動軸数をアルファベットで表現する現在の形式称号規程以前の規定により定められたもので、18900形式がC51、9900形式がD50と改形式されたものの、8620形式と9600形式は改形式されませんでした。
因みに以前の形式では、1~4999がタンク機関車を、5000~9999がテンダー機関車を表し、
動輪2軸が5000~6999、
動輪3軸が7000~8999、
動輪4軸が9000~9999。
と分類されていました。例外的に、マレー式のC-C機関車(6軸)は9750形式、9800形式、9850形式となっています。ついでにタンク機関車の場合には
動輪2軸が1~999、
動輪3軸が1000~3999、
動輪4軸および5軸が4000~4999。
マレー機関車B-B軸配置の9020形式は最初は4600形式を名乗っていました。形式を命名した担当者が、炭水車のない姿(炭水車は国産)からタンク機関車と勘違いしたのだとか。
CやDを頭に付す新しい形式称号は新製機関車のみに命名する規則から、すでに製造を終えていた8620形式と9600形式は改形式の対象外となり新形式にはなりませんでした。一方、18900形式と9900形式は増備中だったため、途中からは新形式で製造され、旧形式ナンバーも新形式ナンバーに改められた次第です。この時、大量に旧形式のナンバープレートが出たでしょうけれども、おそらく鋳造しなおされて新ナンバープレートに作り替えられたのではないでしょうか。
買収私鉄の機関車も旧形式を名乗ることとなっていましたが、芸備鉄道の7~9号は国鉄に買収されてうっかり形式C13と命名されてしまいました。すぐに2920に直されましたが、幻の「C13 1」の写真は残されています。
昭和43(1968)年3月21日 高岡機関支区
こちらは第一種休車になる直前の姿のようです。区名札の「高」は高岡機関支区を表し、高山機関区や高崎機関区や高知機関区や高松機関区ではありません。
隣に居るのはDD50 5です。