ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C56 94

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和48(1973)年7月15日 小海線

車歴は↓こちら。

C5694 機関車データベース (形式C56) - デゴイチよく走る!

この年の7月15日から9月23日の毎日曜日に、中込~小淵沢間で運転された混合列車「SLのべやま号」です。最後尾にはワフ29500が連結されています。小海線の列車はこの前年の秋にDD16牽引に置き換えられていましたが、多くの熱烈なSLファンの要望により、C56牽引による復活運転が実現しました。この混合列車は実際に小海線を走っていた編成になります。運転初日ということで日章旗を掲揚していたのでしょう。デッキから身を乗り出さんとする少年や青年の姿がいかにも当時っぽいです。デッキから身を乗り出す行為は私も大いに経験があり、車掌さんからしばしば注意されたものです。てへぺろ

94号機は飯山線の運用に就いていたことがあったためか、旋回窓を装備しています。前端梁のボルト(リベット?)や孔がなかなかの数です。除煙板前端には手摺が増設されています。浜田区時代には、除煙板前端と炭水車背面にゼブラが塗られていました。また後部の後部標識灯は、炭水車背面ではなく、左側の切り欠きスロープ上に設置されていたようで、その支持金具はそのまま残されています。また画像では判別しにくいですが、キャブ屋根が後方に延長されています。

現在、長野県大町市で、ちょっと残念な姿で保存中。