ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 727

田中 泰三様と’撮り人不明’様の画像につき、転載はご遠慮下さい。

昭和42(1967)年8月10日 福知山機関区

 

昭和43(1968)年10月3日 鳥取機関区

一見すると北海道のD51かと見間違うのは、除煙板のせいでしょう。以前は499号機と同じG-3タイプを装備していましたが、短期間でこの切り詰めタイプに交換されてしまったようです。北海道タイプと違うのは手摺でしょう。北海道タイプは、一般の除煙板同様に、除煙板前端に手摺が設けられていますが(但し、一般形が左右2本あるのに対して北海道切り詰めタイプは1本のみ)、727号機ではG-3タイプ時代のフロントデッキ上の手摺がそのまま残されており、除煙板には設けられていません。D51の場合、門デフ以外でこのタイプの手摺を設置しているのは、デフ無しの72号機・700号機や片デフだった頃の349号機くらいなもので、非常に珍しいスタイルです。また上部ステーの取付構造も、北海道仕様とは異なります。727号機の切り詰めデフは福知山機関区で施工されたようですが、フロントデッキ上に積もった雪を掻き出ししやすくしたということなのでしょうか。しかし切り詰めデフを採用したのがこの1輌だけで終わったということは、大して効果はなかったということでしょうか。因みに切り詰めデフで集煙装置(鷹取式)を載せているのは727号機だけでしょう。

煙室扉周辺の手摺も変わっていて、戦時形のようにコの字型に交換されています。

航空機ファンなら707に続き、この727にも反応しそうです。(717は日本では未就航)

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51727