matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮下さい。
国鉄が発注したハチロクの最終番号機です。書類上は、戦前、樺太庁鉄道部に在籍していた8620~8634が国鉄に編入された際に88652~88666へ改番されたものの、実際には旧番号のままで運用されていたと云います。因みに樺太のハチロクは極寒仕様で、キャブは密閉式でした。また台湾総督府鉄道向けにも同形の機関車が43輌製造されており、更に北海道拓殖鉄道が2輌を自社発注しており、トータルとしてハチロクは732輌が製造されたことになります。
88651は88650と共に昭和4(1929)年に落成しているのですが、その前の製造から3年ものブランクがあるのと、この年にはハチロクの改良増備用としてC50が誕生しているので、なぜこの2輌が製造されたのかはちょっとした謎です。(同時期に樺太庁鉄道部向けの製造も行われてはいましたが。)
煙突が長いせいなのか、回転式火の粉止めのお皿が随分高い位置にあるように見えます。また煙突の裾は円錐状になっています。パイプ煙突に交換した際にこうなったのでしょうか。(88650は化粧煙突で、裾は標準的な曲面です。)
暖房管が前方へ引き回されていますが、ランボードの下部に隠れるように配置されているため、あまり目立ちません。
ATS用のタービン発電機は砂箱の後ろではなく横に設置されています。後付けされたものなので設置位置は一様ではないようです。
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