自分自身の劣化は致し方ないことですが、これまで半永久的だと思っていたカラーネガフィルムやビデオテープの劣化が結構な速さで進んでおります。カラーネガの劣化の代表といえば変色や退色でしょうか。
で、変色ネガをフィルムスキャナでパソコンに取り込みました。
1981年撮影のカラーネガです。ゴミや傷の修正などのレタッチはしておりません。全体的に黄ばんでおり、周辺部には色ムラが見られます。
これをフォトショップで自動補正すると。
全体的に色が出てきましたが、苦労しない分、まだ黄ばみが残っております。空の黄ばみと色ムラは何だか汚らしい雰囲気を醸し出しています。
更に、空の部分をちょちょっといじってみます。
空の黄ばみは薄まったものの、消えたわけではありません。跨線橋の色が妙に青くなってしまい、そこはかとなく不自然さが漂っていますが、まあそれは手抜きということで。真剣にやればもう少しはマシになるでしょう。きっと。
とまあこんな風に、まじめに補正しようとすれば、かなり時間を食うことになります。でもまだこれはいい方で、次のようなものだとどうしようもありません。
自動でカラー補正だけしたものですが、黄色の飛沫が空の部分に見られます。こんなのは一体どうしたらええんじゃ。
モノクロにして使うしかないのでしょうか。
とまあ、変色劣化は悩ましい限りです。
退色したカラーネガや、フィルムがとろけてベトつく悲惨な状態のものはまだ見つかりませんが、このまま放っておけば更に変色が進み様々な劣化現象が生ずることでしょうから、早急にスキャンしてデジタル化を進めなくてはいけません。
デジタル化して保存するだけの価値があるのか、などということは決して口にしないで下さいね。