ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

大晦日に 植苗にて

父は国鉄の車掌をやってましたから、休日は不規則であり、年越しは車中ということも珍しくありませんでした。昭和49(1974)年の大晦日の晩も、父は何かの列車に乗務しており留守でしたので、家族の年越しは前の晩に済ませておりました。

そこで大晦日は暇なので撮影に行っちゃいました。お手軽な植苗です。

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遠浅→沼ノ端
下り千歳線の踏切付近から見た、上り室蘭本線の列車です。
今ではこの辺りは原生林のようになり、歩くのさえ困難な状態ですが、近年、この踏切には柵が建てられ線路を横断することすらできなくなってしまいました。何のための踏切なのか、全く不思議です。

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沼ノ端→遠浅
上り千歳線から撮影しました。今ではNGな場所です。もっとも今や灌木がすっかり成長して、見通しが悪くなっているでしょうけどね。

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遠浅→沼ノ端
更にNGな場所です。なんてたって線路上ですもん。とはいえ、真ん中ではなく歩廊上ですけど。出そうかどうか迷いましたが、書籍で公表されている古い写真の中には線路のど真ん中で撮影したものがありますし、当時はこんなんでも黙認されていたということで。この数年後、札沼線石狩川橋梁でも、歩廊の退避場で貨物列車を撮影していて汽笛は鳴らされなかったし・・・。

イメージ 4
沼ノ端→遠浅
シルエットはどないだ。まあ、試しに撮ってみました。ゴーストやらフレアやらが出まくり。でも実はこういうのが案外好きだったりします。アニメなんかでもありますね。わざとゴースト入れちゃうシーン。

晦日だというのに、他にも数人の鉄道ファンが来ていました。年末ですが、貨物なり単機なりほぼ全部の列車が走っていました。線路際で撮影すると単調になるので、大抵の人は数時間で他の場所に移動してしまいますが、私は夕方まで粘りました。あっちいったりこっちいったり。いつものように、ない頭を絞って色々考えちゃったわけです。

惜しむらくは、千歳線にはすでに蒸機牽引の列車は1本もありませんでしたが、それでも何かかにか撮影しておけばと、と~ても悔やまれるのです。

昭和49(1974)年12月31日