やはり望遠系ズームレンズだけでは撮影に制限が出て、なかなかキツイです。だで、標準で撮る時だけ、蒸機時代に使っていたオートカメラを持ち出して凌いでいました。
でも2台カメラを持ち歩くのは気軽にというわけにはいかず、いよいよ標準レンズが欲しくなってきました。でも、ズームレンズの方が何かといいかなとも思い始め、当時格安だったシグマのショートズームを購入しました。35~70mmだったと思います。
ネット環境など想像すらできなかった時代です、カメラ雑誌も買っていなかったので、このレンズの評価など知る由もなく、買ってからその低性能ぶりに唖然とさせられました。
桑園←札幌
昼休み、予備校の屋上から試し撮りです。これは露出ミスでオーバーしてしまいました。遠くに見えるのは北大の農学部の建物です。
周辺の光量不足がなかなかのものです。周辺のピントの甘さもね。
最広角の35mm。すんげえタル形収差。左上に観光名所のポプラ並木が見えます。
桑園駅
ネコパブの「国鉄時代」のDVDに収録されている古いフィルム映像の中には、どこにピントがきてるんだ?という望遠映像がたまにありますが、それといい勝負か。こちらは糸巻き形収差がばっちり。もちろん、周辺の光量不足にも手抜きありません。
札幌駅 キハ16 91
暗部のコントラストの無さといったら・・・。
全てにおいてまともなポイントはみられず、その後もしばらくは使ってはみたものの、いい加減堪忍袋の緒が切れて、引き伸ばし機を買う際に下取りに出してしまいました。1000円にはなったでしょうか。同時にf1.7の50mmレンズも購入しました。
因みに友人の話では、現在のシグマのレンズはかなりいい製品と聞いております。
ショートズームはシグマの黒歴史ということで。
昭和51(1976)年9月25日