210形。昭和33(1958)年製の最古参で、泰和車両工業などの札幌のメーカーで製造されました。昭和53(1978)年にいち早く車体更新工事を受けました。
車体中央高さに巻いている白帯は、それまで「ワンマンカー」を表す朱色でしたが、車体更新工事に伴い白帯に変更されました。また、車体下半分の緑色も、従来より明るいものに変更されました。
更新工事は、腐食などが進んだ外板を交換したもので、内装ではシートカバーの交換も行われました。市営になって50年が経ち、それを機に行われた工事ですが、これがきっかけとなったのか、一時期ながら黒字営業になりました。
車体中央高さに巻いている白帯は、それまで「ワンマンカー」を表す朱色でしたが、車体更新工事に伴い白帯に変更されました。また、車体下半分の緑色も、従来より明るいものに変更されました。
更新工事は、腐食などが進んだ外板を交換したもので、内装ではシートカバーの交換も行われました。市営になって50年が経ち、それを機に行われた工事ですが、これがきっかけとなったのか、一時期ながら黒字営業になりました。
行き先表示の「教育大学前」は今の「中央図書館前」になります。北海道教育大学があいの里に移転したため(これにより札沼線に「あいの里教育大」駅が新設されました)まずは「西屯田通」に改称し、その後、大学跡地に中央図書館が建設(移転)されたので今の電停となった次第です。「西屯田通」の名称が使われたのはわずか4年間ほどでした。
703号はすでに廃車となって久しいですが、212号はどうでしょう。A1200形の導入で廃車になったかもしれません。とはいえ、昭和33年製ですから、実に55年以上も稼働してきたというのは驚異的な寿命といえるでしょう。
経営難から新車の導入が一気に進まず、旧型車が延々と使われてきたという事情があったにせよ、大切に使われてきた電車事業所の方々には頭の下がる思いです。
昭和54(1979)年1月13日