ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

急行ニセコ

就職試験で上京し、その結果は大して気にもせず、試験後は首都圏で乗り鉄なんぞして楽しんでおりました。札幌からの往復の旅費は会社が出してくれるので言うことありません。しかも鉄道で往復したのに飛行機代が出るので差額を丸儲けです。当時は飛行機の方が断然高かったのです。
帰りは道南ワイド周遊券を使い、旅行気分を満喫し、実に
楽しい就職試験でありました。函館からは急行ニセコに乗車。

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長万部駅
ここから前に補機を連結します。赤いDD51を眺めながらC62の姿を妄想します。

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1014号機の前に699号機が連結されます。

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左に目線を移すとDD16が佇んでおりました。簡易線用に作られたDD16でしたが、ローカルの貨物列車が次々と廃止され、多くの仲間が働き場所を失ってしまいました。
蒸機を淘汰したDLでしたが、そのDLの運命とて決して安泰ではありません。

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スハフ44に差された「ニセコ」のサボが急行列車の威厳を示します。でも半年後には14系に交代する運命が待ち受けています。サービスの向上として喜ぶべきことですが、そこがファンとしては複雑な気分になるわけで。

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その車内は「C62ニセコ号」で記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。今や特急列車でさえ止めてしまった車内販売があり、まさに旅を感じさせてくれたものです。便所は垂れ流しが当たり前、そんな時代です。過ぎ去ったものは美しく思えるとはいえ、当時でさえ、この貧乏くさい雰囲気は好きでした。まあ周遊券なんで、急行だとタダだしね。

昭和55(1980)年10月18日 長万部駅